PRESS RELEASE

名古屋銀行でATMデータを集中管理する、センタージャーナルシステムを導入

安全性の高いセキュリティ環境でデータ管理と業務効率化を実現

昨今、金融機関において、ATMジャーナルデータは紙もしくはCD-Rで管理されているものが多く、紛失や誤廃棄などが懸念されるため、従来以上の厳格なジャーナルデータの管理が求められています。従来の紙やCD-Rによるジャーナルデータ管理では、人手により倉庫などへ保管を行う必要があり、また、これによる行員の管理業務の負担がますます増える傾向にあり、運送の際の事故や、長期間の保存による紛失を防ぐことが国内金融機関の課題でした。

この課題を解決するために、名古屋銀行は富士通が開発したセンタージャーナルシステムを導入することを決め、11月11日より稼働を開始しました。

本システムでは、営業店内・外の全ATM418台とシステムセンターをオンラインでつなぎ、リアルタイムで名古屋銀行のセンターの専用サーバでジャーナルデータの集中管理を行います。これにより、ATMの内部にデータを残さず、誤廃棄、紛失など人手による管理のリスクを削減、かつ行員の業務負担を軽減でき、安全性の高いセキュリティ環境と業務効率化を実現します。さらには、お客様とのトラブルなどの際に、全営業店のパソコンでセンターにアクセスし、ジャーナルデータを瞬時に照会し、早急に対応することも可能になります。

センタージャーナルシステムの特長

1. リアルタイムかつ安全性の高いセキュリティ環境で集中管理

   各ATMにおける取引のジャーナルデータをリアルタイムでセンターに送信し、センターで集中管理を行います。これにより、従来の紙やCD-Rによる管理で懸念されていた、営業店での誤廃棄、紛失など人為的ミスによる情報漏洩を防げます。さらに、センターへのデータ送信は、送信失敗時の自動再送機能や送達確認機能によりデータを確実に保全でき、安全性の高いセキュリティ環境でのデータ管理を実現します。

2. ジャーナルデータ管理業務を軽減し、迅速なお客様対応も実現

   センターにおける集中管理の実現により、営業店でのジャーナルデータ関連の管理業務を軽減することができます。さらに、営業店のパソコンからセンターにアクセスし、ジャーナルデータを参照することできるので、トラブル時にも迅速なお客様対応ができます。

3. ATMの高可用性への配慮

   本システムにおいて、万が一、ネットワーク障害やサーバ故障が発生しても、ATMは影響を受けず、お客様へのサービスを止めることなく、続行します。

名古屋銀行では、本システムの導入により、従来以上にリスク管理の徹底や業務効率化を図り、お客様のニーズに適合したサービスを提供していきます。

富士通は、今後も高い技術とサポートにより、名古屋銀行の金融システムを支えていきます。

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