PRESS RELEASE
2010年10月29日
富士通株式会社
特別な支援を必要とする子どもたちの生活・学習をサポートする
携帯電話用アプリケーションを公開
当社は、発達障がい(学習障がい、自閉症など)や知的障がいのある、特別な支援を必要とする子どもたちと、その指導者や保護者などを対象にした生活・学習をサポートする特別支援携帯アプリを本日より無償で公開します。
本アプリは当社が開発し、2010年5月から9月まで国立大学法人香川大学(所在地:高松市幸町、学長:一井眞比古)と共同で、生活・学習支援の有効性について実証実験を行い、機能や操作性を改善したものです。
特別支援携帯アプリの特長
特別な支援が必要な子どもたちは、時間の理解、コミュニケーションや見通し、書字(字を書くこと)などにおいて支援を必要としています。そこで、当社では「タイマー」「絵カード」「筆順」の3つのアプリを開発しました。
これらのアプリは、時間、伝えたいことやスケジュール、漢字の筆順を視覚化して表示し、障がいの特性に配慮したカラーフィルターやバイブレーションなどを利用して、子どもたちの理解を助けます。
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開発の背景と狙い
発達障がいや知的障がいなど特別な支援を必要とする子どもたちは、全国の通常学級で約60万人、特別支援学校・学級を含めると約70万人近くになります。また、2005年には「発達障害者支援法」が施行され、発達障がいや知的障がいなど特別な支援を必要とする子どもたちへの支援のニーズは年々高まっています。
当社は、誰もが参加できるICT社会を目指してユニバーサルデザインに取り組んでおり、身近なICT機器である携帯電話を活用することで、特別な支援を必要とする子どもたちの生活の質を高めることを目的として、本アプリを開発しました。
実証実験の様子と効果
ICTを活用した教育と支援を実践している香川大学教育学部(坂井研究室)と共同で、香川大学教育学部附属特別支援学校や特別支援教室「すばる」に通う子どもたちを対象として、教師や保護者に3つのアプリを搭載した携帯電話を貸出し、2010年5月から9月まで実証実験を行い、有効性を検証しました。
実証実験では、筆順アプリを使用し自分の名前を漢字で書けるようになった事例や、絵カードアプリを使用し自身で着替えや買い物ができるようになった事例などの効果が得られました。
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価格および公開時期
価格 | : | 無償 |
公開時期 | : | 2010年10月29日(金曜日) |
ダウンロード方法
以下のサイトよりアプリのダウンロードが可能です。
iMenuからダウンロード
「iモードボタンを押す」→「iMenu」→「メニューリスト」→「ケータイ電話メーカー」→「@Fケータイ応援団」
動作確認済み機種
NTTドコモから発売している以下の機種
F-08B、F-07B 、F-06B、F-04B、F-03B、F-02B、F-01B、F-09A、F-08A、F-04A、F-03A、F-02A、F-01A
らくらくホン7(F-09B)、らくらくホン6(F-10A)、キッズケータイ(F-05A)
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
関連リンク
- 国立大学法人香川大学
- 香川大学と富士通、特別な支援を必要とする子どもたちへの携帯電話活用の実証実験を開始(2010年4月7日 プレスリリース)
- 富士通のユニバーサルデザイン
- 特別支援携帯アプリ
本件に関するお問い合わせ
富士通デザイン株式会社
ユーザー・エクスペリエンスデザイン部
電話: 044-433-5605
受付時間: 9時~17時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
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