PRESS RELEASE
	2010年7月6日
	川崎市・財団法人川崎市産業振興財団
	株式会社ユニオン産業
	富士通株式会社
	
ユニオン産業が独自の環境樹脂と富士通の技術を活用した梱包材を試作
川崎市のコーディネートにより市内中小企業の技術力と大企業の優れた開放特許のマッチングが実現
-知的財産戦略推進プログラム「知的財産交流会」成果-
川崎市が実施した知的財産戦略推進プログラム「知的財産交流会」への参加をきっかけにして、市内中小企業がもつ高い技術力と大企業が持つ優れた開放特許のマッチングが次々実現しています。
知的財産交流会の成果として、株式会社ユニオン産業(代表取締役:森川真彦、川崎市中原区、以下「ユニオン産業」)は、富士通株式会社(代表取締役社長:山本正已、東京都港区、以下「富士通」)と、富士通の所有する「包装体の構造」等に関する技術の開放特許およびノウハウを活用するための実施許諾契約(注1)を締結し、ユニオン産業が持つ独自の環境樹脂を配合して梱包材の試作を行いました。本試作品は7月7日から9日まで川崎市のかながわサイエンスパークで開催される「テクノトランスファーinかわさき2010」のユニオン産業ブースにて参考展示いたします。
- 知的財産交流会の概要
			- 市内に研究機関が立地する大企業等の協力を得て、これらの研究機関等に蓄積された開放特許等の知的財産権と、中堅・中小企業の技術力とのマッチングにより付加価値の高い新製品の開発や新事業を興すことを目指した取り組みです。
- 技術評価や契約交渉での双方の意見調整における川崎市及び川崎市産業振興財団の知財コーディネータによるマッチングのコーディネート及びフォローアップが特徴です。
 
- ライセンス技術
			- 日本特許 特許第3937856号 「包装体の構造」
- 米国特許 No.7093717 「TRAY PACK AND PACKAGING STRUCTURE」
 
- 技術概要・特徴
			 
 試作品- 弾性を有する合成樹脂のシート状成型品でなる、外側へ向けた高さ・大きさの異なる突起の組合せを有するトレイパックを上下に用い、収容物を狭持するように組み合わせ、相互の凸凹枠部分が嵌め込まれるような構造をもつ包装技術。
- 当該技術を用いることにより、梱包材を大幅に削減でき梱包容積の縮小が図れ、また梱包作業の効率を上げる事が可能となります。
- ユニオン産業独自の環境樹脂UNI-PELE(ユニペレ)を使用したシートで成型することで、廃棄される際に、燃やしても有毒ガスが発生しない、CO2 の発生量が少ない、燃焼カロリーも低い、また抗菌効果があるなど環境に配慮した梱包材ができます。
 
- 今後の展望
			- プリント配線板、回路ユニットの保管ないし輸送用の梱包材
- 精密機器、ガラス製品、貴金属等の輸送用の梱包材
 
- 成功要因
			- 中小企業の意欲・決断
- コーディネータによる、きめ細かいコーディネート、フォロー
- 大企業の協力(技術面および試作面でのサポート)
- 川崎市の積極的関与
- 地域のその他支援機関の連携協力
 
(参考)企業情報
株式会社ユニオン産業
| 所在地 | : | 川崎市中原区井田杉山町2-3 | 
| 代表者 | : | 代表取締役 森川 真彦(もりかわ まさひこ) | 
| 事業内容 | : | プラスチック部品・商品の製造販売、バイオマス樹脂の開発、原料・商品販売、生分解プラスチック、竹粉配合・麦皮配合ペレット製造 | 
| 資本金 | : | 1,000万円 | 
| 従業員数 | : | 25名 | 
富士通株式会社
| 本店所在地 | : | 川崎市中原区上小田中4-1-1 | 
| 代表者 | : | 代表取締役社長 山本 正已(やまもと まさみ) | 
| 事業内容 | : | 通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売ならびにこれらに関するサービスの提供 | 
| 資本金 | : | 3,246億円 (2010年3月末現在) | 
| 従業員数 | : | 単独: 25,134名 連結: 172,438名(2010年3月末現在) | 
以上
注釈
本件に関するお問い合わせ
	川崎市経済労働局
	産業政策部 企画課
	電話: 044-200-2360
	
	財団法人川崎市産業振興財団
	新産業振興課
	電話: 044-548-4112
	
	株式会社ユニオン産業
	管理部
	電話: 044-755-1107
	
	富士通株式会社
	広報IR室
	電話: 03-6252-2175
	
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