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PRESS RELEASE

2010年4月22日
日本オラクル株式会社
富士通株式会社

日本オラクルと富士通、
フラッシュ技術活用によるデータベース高速化への取り組みで協業

「Database Smart Flash Cache」テクノロジーの活用で性能が最大2.4倍向上することを実証

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下、日本オラクル)と富士通株式会社(本社:東京都港区、執行役員社長:山本 正已、以下、富士通)は、Solid State Drive(以下SSD)を搭載した富士通のストレージシステム「ETERNUS DX80」と富士通のUNIXサーバ「SPARC Enterprise M3000」を活用し、「Oracle Database 11g Release 2」の高速化技術「Database Smart Flash Cache(注1)」の動作及び性能検証を実施、通常のハードディスクドライブ(以下HDD)を使用した場合と比較して、オンライン・トランザクション処理(以下OLTP)システムにおいて、性能が最大2.4倍向上することを実証しました。

本検証は、2010年3月に両社で設立した「SPARC Enterprise - Oracle Database ソリューション開発センター」における最初の検証結果となります。日本オラクルと富士通は豊富なデータベース構築経験を元に、今後もお客様のシステムが直面する様々な課題を解決する次世代ITインフラ・ソリューションの開発・検証を継続してまいります。

近年、企業における多くの業務がシステム化され、また、取り扱うデータ量は日々増大しています。従来のOLTPシステムは、ディスク処理にともなう処理性能の低下などの問題が発生しませんでしたが、データベースサーバに搭載されるメモリ容量の限界により処理性能が制限されるケースが増えてきています。

OLTP性能の低下を防止するためには、より多くのメモリを搭載できるサーバへ移行したり、ディスクアレイ装置上にデータを分散配置するためにHDDやディスクアレイ装置を追加したりする必要がありますが、性能拡張に高度なノウハウが必要となったり、費用面で負担が大きくなるなどの課題がありました。

今回の検証により、SSDを搭載した富士通のストレージシステム「ETERNUS DX80」と富士通のUNIXサーバ「SPARC Enterprise M3000」を組み合わせ、「Oracle Database 11g Release 2」の高速化技術「Database Smart Flash Cache」を適用することで、SSDをデータベースの大容量キャッシュとして活用可能となり、より大型のデータベースサーバへの変更を行うことなく、容易な性能向上が実現されシステムコストの最適化が図れることを確認しました。

日本オラクルと富士通は、長年にわたる強力なパートナーシップのもと、今後も「SPARC Enterprise」「ETERNUS」「Oracle Database 11g Release 2」など最新テクノロジーを組み合わせた、お客様システムの総合的なパフォーマンス向上に取り組んでまいります。

検証結果

クラスタ構成の「SPARC Enterprise M3000」とSSDを搭載した「ETERNUS DX80」で構成されるOLTPシステムにおいて、「Database Smart Flash Cache」を適用することにより、ストレージI/O性能のボトルネックを改善し、OLTPシステムにおいて、性能が最大2.4倍向上※する事を確認しました。

※検証内容、手法、詳細につきましては下記「当検証システムの構成概要図および検証結果の詳細」をご確認ください。

システム環境

  • 富士通のUNIXサーバ「SPARC Enterprise M3000」2ノード、ストレージシステム「ETERNUS DX80」2台
  • 「ETERNUS DX80」の内、1台に4台のSSD(100GB)を搭載
  • データベースに「Oracle Database 11g Release 2」、「Database Smart Flash Cache」、「Real Application Clusters」を活用

当検証システムの構成概要図および検証結果の詳細

商標について

OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

以上

注釈

  注1 Database Smart Flash Cache:
高速なランダムI/Oが可能であるSSDをデータベースのキャッシュとして活用します。SSDへのデータの配置は自動化されており、特別なデータ設計が不要という特長があります。よって、導入、運用コストを抑えつつ、高いOLTP処理性能が得られるテクノロジーです。

本件に関するお問い合わせ

OracleDirect
電話: 0120-155-096
受付時間: 9時から12時、13時から16時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)

富士通コンタクトライン
電話: 0120-933-200
受付時間: 9時から17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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