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PRESS RELEASE (サービス)

2010年2月1日
富士通株式会社
株式会社富士通長野システムエンジニアリング

製品の構想設計を支援するシステムを販売開始

「PLEMIA M3」の機能を強化。製品コストの大幅削減を支援

富士通株式会社(以下、富士通)と株式会社富士通長野システムエンジニアリング(以下、富士通長野システム)(注1)は、2009年より提供している製造業向け統合設計情報管理システム「PLEMIA M3」(プレミア エム・スリー)シリーズに、製品開発時、製品の仕様を満たすための全体構想を考える構想設計(注2)をスムーズに行う支援機能を新たに追加し、3月1日より販売開始いたします。

新機能では、過去の製品開発で発生した不具合に関する対策や、強度などの検証情報のスムーズな参照が行えるため、お客様は、設計ミスによる手戻りの削減や部品の共通化を進めやすくなり、新製品設計時の構想段階から製品コストの削減や、品質を高めることが可能となります。

製造業では、製品を作る際、最初にどのような製品を作るかを表した仕様(要求機能)を作りますが、この仕様を満たすための方式や主要部品、実装方法を、詳細設計の前段階で製品の仕様を満たすための全体構想を考える構想設計において検討します。製品の部材コストや、保守コストの大部分が、この構想設計段階で決まります。製品の構想設計段階ではさまざまな情報を活用して、いくつかの案を作り、最良のものを選択する必要があります。しかし、これまでは設計に関する情報(不具合対策、テストデータ)の共有や参照の仕組みが不十分であったため、個人の経験値で検討を行うことが多く、これまでの製品開発のノウハウを活かし切れていませんでした。

このような課題に対し、両社は、製品開発にかかわる「製品情報」、「設計者負荷」、「設計プロセス」の3つを見える化し、マネジメントすることで、より低コスト、短期間で製品開発を支援する「PLEMIA M3」シリーズを提供してまいりました。今回、よりスムーズな製品開発を支援すべく、構想設計段階を支援する機能を提供してまいります。

「PLEMIA M3」構想設計機能の特長

  1. 過去のノウハウを活用して構想段階での仕様検討を支援

    求められている製品企画(要求項目)を実際の製品仕様にブレークダウンした仕様表で表すことが可能です。仕様表には過去の検討・検証情報やキーとなる部品情報をひも付けて管理でき、これまで蓄積したノウハウを活用しながら、いくつかの仕様表を比較検討することが可能です。また、仕様表から部品表に展開することができ、基本設計に用いる構想部品表を生成することが可能です。


  2. レビューポイント管理で検討評価と改良を効率化

    構想設計における数回のレビューごとに品目、関連文書のスナップショットを保存することができ、任意のレビュー段階に立ち戻って検討を行うことが可能です。また前回のレビュー時点の構成、ドキュメントとの比較も行えるため、どこをどのように改善したのか、改善内容が適切かの評価が簡単に行えます。


  3. 情報検索機能で設計者の「気づき」を誘発

    一人の設計者が意識して使える情報は限られていますが、関連した情報を提供することで「気づき」を誘発して社内に蓄積されたノウハウを使えるようにします。たとえば、ある仕様に合うキー部品に対して過去に問題点が発生した使い方が無かったかをシステムが提示し、注意を促すことで対策が必要かどうかを構想段階で検討できます。

また、今回は、構想設計機能をよりスムーズに利用するための、データ管理機能 「PLEMIA M3/EDM」も併せて提供いたします。本機能は、「PLEMIA M3」のコンセプトである情報活用をより効率的に行うため、データの全文検索や関連データのリアルタイム表示、タブ機能採用による設計データへのアクセス性向上を実現します。関連情報や蓄積ノウハウによりスムーズにアクセスでき、構想設計段階で過去の設計ノウハウを有効活用することで、業務効率の飛躍的向上を可能にします。


販売価格、および出荷時期

商品名 販売価格(税別) 出荷時期
「PLEMIA M3」シリーズ 構想設計支援 360万円より(注) 2010年3月より
EDM(データ管理) 276万円より 2010年3月より

注:すでにPLEMIA M3を導入のお客様には「構想設計支援」をオプションとして単体160万円より提供します。

販売目標

今後3年間で300億円

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 株式会社富士通長野システムエンジニアリング:
本社 長野県長野市、代表取締役社長 平松敏朗
  注2 構想設計:
製品の仕様を満たすための全体構想を考えるフェーズであり、主要部品や作り方をきめる。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話: 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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