PRESS RELEASE (サービス)
2010年1月20日
富士通株式会社
厚生労働省様にSaaS型「新型インフルエンザ罹患情報管理サービス」を提供
検討から約1ヶ月で早期稼働を実現
当社は、このたび厚生労働省様に、SaaS型(注1)「新型インフルエンザ罹患情報管理サービス」を提供し、検討から約1ヶ月という早期稼働を実現しました。厚生労働省様は本サービスの導入により、各保健所(約500箇所)からの新型インフルエンザ発生状況の収集を効率化でき、また情報の一元化により国としての判断に必要となる情報を迅速に管理することができるようになります。さらに、情報収集項目の変更や追加ができるため、緊急の施策立案にも迅速に対応できます。
なお、当社は今後、自治体向けの感染症サーベイランスやワクチンの在庫管理などにも、本サービスを提供していく予定です。
当社の実践もふまえ、リファレンスモデルとして提供しているSaaS型「新型インフルエンザ罹患情報管理サービス」は、新型インフルエンザの被害が拡大する中、企業や組織の「事業継続」「リスク管理」を支援するため、罹患情報や問い合わせ内容を管理するサービスです。本サービスにより手集計や個々のパソコンなどで行っている複雑な罹患情報の管理を、新たなシステムを構築することなく、短期間に低価格でシステム化することができます。2009年10月の提供開始以来、お客様からの関心も高く、数多くの問い合わせをいただいています。
厚生労働省様は、新型インフルエンザ対策の一環として、その発生状況を調査・集計し、予防を迅速に判断するためのサーベイランスに取り組まれています。
現在新型インフルエンザの集団感染数や入院患者の状況は、各学校・社会福祉施設や医療施設から全国の保健所へと報告され、そこから都道府県や保健所設置市へ情報が収集され、最後に厚生労働省様へと報告されています。しかし、新型インフルエンザは緊急対応が必要であったため、各保健所・自治体および厚生労働省様がそれぞれ手作業で収集・報告をされており、収集作業を効率化し、複雑で大量にある罹患情報をより迅速に管理しなければならないといった課題がありました。
そこで、当社の「新型インフルエンザ罹患情報管理サービス」を活用いただくことで、全国の保健所とインターネット回線を通じて効率的・リアルタイムかつ迅速に罹患情報を収集・集計し、一元的な管理が可能となりました。また、蓄積したデータを利用した分析も可能となります。
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同様の仕組みを新たに構築しようとした場合、半年から1年程度の準備・開発期間が必要でしたが、SaaS型である本サービスにより、検討から約1ヶ月という短期間でサービスの運用開始が可能となり、新型インフルエンザの流行期に対応することができました。また、パソコンとインターネット環境があればサービスを利用できることから、今後保健所などが新たに増設された場合でも簡単に対応することが可能です。
当社は、今後、自治体向けの感染症サーベイランスや都道府県・保健所のワクチン在庫管理などにも、本サービスを提供していく予定です。
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以上
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