PRESS RELEASE (サービス)
2009年12月16日
富士通株式会社
デジタルプロセス株式会社
設計製造期間の短縮を支援
富士通株式会社(以下、富士通)とデジタルプロセス株式会社(代表取締役社長:山田 龍一、本社:神奈川県厚木市)は、このほど、機械や装置などを対象とした3次元設計を支援する「ICAD/SX V6L2」(バージョン6レベル2)を開発し、本日より販売開始いたします。
両社は、設計段階においても生産準備を同時並行で行い、機械や装置の設計製造期間を短縮する「デジタル立会い」という概念をもとに「ICAD/SX」シリーズを提供してまいりました。
今回、従来製品と比較してデータの読み込み処理を約2倍に、また、データ複写処理を約10倍に向上させ、さらに、生産準備・製造段階を見据えた組立・分解、加工性検証機能を強化した「ICAD/SX V6L2」を提供します。これにより、お客様は、機械設計業務において、従来の3次元CADでは解決できなかったレスポンスの遅さや設計製造期間短縮の課題を大幅に改善できます。
[関連リンク]機械系3次元CAD「ICAD/SX」製品紹介サイト
【「ICAD/SX V6L2」画面イメージ】 |
拡大イメージ |
機械や装置の設計においては、部品点数が数千点にもなると一般的な3次元CADではデータの読み込みや保存に時間が掛かり、ファイルロード後の表示も遅く、装置全体を表示した状態での編集作業がスムーズに行えないといった課題がありました。また、従来、機械の設計が終わってから生産準備や製造工程に入っていたため、実際に機械を組み立てる段階で部品同士の干渉やさまざまなミスが見つかり、その都度、手戻りが発生し、設計の見直しを行う必要がありました。このため、機械・装置製造メーカーでは生産準備や製造過程においてタイムロスや作業コストの増加を防ぎ、いかに設計製造期間を短縮するかが課題となっておりました。
両社は、こうした課題を解決すべく「ICAD/SX V6L2」をこのたび販売いたします。
一般的な3次元CADでは数千部品ほどのデータ読み込みが限界で、設計作業をスムーズに行うことが不可能でした。本製品は、超高速形状処理エンジンの強化により従来製品と比較して読み込み性能が約2倍向上し、装置全体や設備ラインなど数万部品のデータを高速にロードできるだけでなく、ロード後すぐに大量の部品を組み上げた状態で編集作業に入れます。また、装置の配置レイアウト検証や流用設計に欠かせない装置全体の複写性能においても約10倍高速化できたことで、ストレスのないCAD操作や編集作業が可能となりました。
ボルトやネジなどを装着する際の穴属性を参照し、強調表示や一覧表示を3次元空間上で実現しました。これにより、3次元モデル上での視認性を高め、設計段階において事前に加工作業の検証を効率的に行えます。たとえば、穴形状の共通化を図ることにより、加工工数や材料費のコスト削減に結びつけたりすることが可能となります。また、分解した部品の元の位置と移動後の位置を結ぶ経路線の自動作成機能により、製造・組立部門への説明が効率化できるだけでなく、お客様向けの取扱い説明書、保守マニュアルの作成など設計の付帯作業も改善することができます。
本製品を2010年2月2日(火曜日)[於:東京]、2月9日(火曜日)[於:大阪]の2日間、製造業様向けのPLM(Product Lifecycle Management)分野の専門イベントとなる「富士通PLMユーザーフォーラム」にて、展示いたします。
サービス内容 | 販売価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
ICAD/SX Mechanical PRO V6L2 | 138万円 | 即日 |
5,000セット(初年度)
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
富士通コンタクトライン
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デジタルプロセス株式会社
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