PRESS RELEASE (サービス)
2009年12月11日
富士通株式会社
朝倉医師会病院(所在地:福岡県朝倉市、院長:安倍 弘彦)様と当社は、医師会立病院(注1)としては初めて地域医療連携システムを構築し、稼働させ、このたび30箇所の連携先地域連携機関との診療情報の共有を実現しました。
朝倉医療圏(注2)では地域における高齢化が進み、朝倉医師会病院様が緊急時や一定期間集中的な治療を行なう地域の急性期病院(注3)としての役割を果たされています。その一方で、患者様の状態安定後には、かかりつけ医である地域の医療機関と連携する、地域医療連携も重要となっていました。
朝倉医師会病院様は、2008年3月開院時に地域医療連携にも活用することができるという目的で、当社の電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-FX(ホープ・イージーメイン・エフエックス)」を導入していただきました。そしてこのたび地域医療ネットワークシステム「HOPE/地域連携」を採用されました。地域医療機関の医師との紹介状のやり取りや急性期病院の予約の取得、患者プロフィールや診療歴などのカルテ情報を地域医療機関の医師が参照できることにより、朝倉医療圏の地域医療機関の連携を強化します。
同院は以前から手作業による地域連携を行なっていましたが、本システム導入により、医師の負荷軽減や患者様の紹介・返書管理やカルテ照会依頼の対応を行なう地域連携室(注4)の負荷が軽減されるなど、コスト削減を実現すると同時に、患者様には安心して治療を受けてもらうことができるようになります。今後は、病院と診療所、双方向での情報交換などを強化する予定です。
朝倉医師会病院様は、2008年3月に福岡県立消化器医療センターと甘木朝倉医師会病院が合併し開院した、地域医療支援病院(注5)の認定を受けた医師会立地域中核病院です。同院は、全病床300床が開放病床として設置され、地域医療機関の登録紹介医が紹介した患者様を、同院で共同診療することができます。また、朝倉医療圏は高齢化率が26.3%と高く、糖尿病などの慢性疾患や認知症の患者様が多いのが特色です。同院は、患者様の状態が安定したあとの地域医療機関との連携を重要と考え、開院当初より地域連携室を設置していましたが、全4人のスタッフで紹介状のやり取りや患者様のカルテの送付などの作業を全て手作業で行なっていたため、作業に時間がかかってしまうなどという問題がありました。
そこで朝倉医師会病院様と当社は、2008年3月に導入した電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-FX」に加え、2009年4月に当社の「HOPE/地域連携」を採用し、当院を中核とする地域医療連携システムを稼働させました。2009年11月現在、診療所など30医療機関と連携し、ネットワークを利用した診療情報(カルテ、検歴、病名、属性情報や血液型などの患者プロフィール、診療情報のサマリー、放射線のレポートなど)の共有を行なっています。
これにより、同院における医師の負荷軽減や患者様の紹介管理や電子カルテ照会依頼に対する返書管理を行なう地域連携室の作業を削減できるなどコスト削減を実現すると同時に、今まで地域医療機関の医師が紹介患者様の診断結果を知るのに1~2ヶ月かかっていたのが、リアルタイムで閲覧することができるようになりました。さらに患者様にとっても、かかりつけ医に状況を常に把握してもらうことで安心して治療に専念してもらうことができます。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
[朝倉医師会病院様への導入内容についてのお問い合わせ先]
富士通株式会社
ヘルスケアソリューション事業本部 医療ソリューション営業部
電話: 03-6424-6339
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
[「地域連携システム」についてのお問い合わせ先]
富士通コンタクトライン
電話: 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
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