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PRESS RELEASE (サービス)

2009年11月19日
富士通株式会社

富士通がクラウドコンピューティング間連携の国際標準化グループの
リーダーシップボードに就任

クラウドコンピューティングのAPI仕様を国際標準化団体に提案

当社は、このたび、運用管理技術および仮想化技術に関する国際標準化団体DMTF(Distributed Management Task Force)(注1)におけるクラウドコンピューティング間連携標準化グループ「Open Cloud Standards Incubator」のリーダーシップボードに就任しました。

「Open Cloud Standards Incubator」は、クラウドコンピューティング間の相互接続性の確保と、運用効率を向上させることを目的に設立された作業部会で、現在、IBMやMicrosoft、VMwareなど有力IT企業37社において構成されています。当社は、最上級クラスのリーダーシップボードに就任したことで、当社が提供するクラウドサービス基盤「Trusted-Service Platform」のノウハウを活かし「Open Cloud Standards Incubator」の推進するクラウドコンピューティングの標準化・オープン化と活性化に努めてまいります。

今回、当社と株式会社富士通研究所(注2)は、クラウドのAPI(注3)仕様(クラウド内ICT資源を配備、設定、追加、削除するインターフェース)をDMTFに提案しました。今後も継続してクラウドAPIの共通化を図るため、よりいっそう貢献していきます。

クラウドコンピューティングには、サービス事業者からICTシステムリソースをサービスとして利用するパブリック/プライベートクラウドに加えて、お客様がICTシステムを所有して構築するエンタープライズクラウドがあります。また、それらを多くのサービス事業者やITベンダーが提供します。今後、クラウドコンピューティングが本格的に普及する過程において、クラウドの種類やサービス事業者の違いにより、クラウドAPIが複数存在し、利用者の利便性が損なわれる懸念があります。

そのため、クラウドコンピューティングを活用する際の利便性を高めるため、世界の主要ITベンダーによりクラウドAPIの標準化を検討する「Open Cloud Standards Incubator」が設立されました。

当社は、2008年2月よりSaaS型クラウドサービスの提供、2009年4月、データセンターをベースとしたクラウドサービスの提供、また、2009年10月には企業内においてクラウド環境(エンタープライズクラウド)を構築する製品群の提供を行っております。今後、多くのお客様がクラウドを利活用するために、複数のクラウドコンピューティング間の相互接続性とアプリケーションのポータビリティを実現するAPIの標準化が重要と考えており、当社は、クラウドAPIの標準化を検討するDMTFの「Open Cloud Standards Incubator」にリーダーシップボードとして参画し、標準化活動を牽引してまいります。

クラウドAPI標準化によるお客様のメリット

クラウドAPIが標準化されることで、お客様は特定のクラウドにロックインされることなく、最適なクラウドコンピューティングを提供するサービス事業者あるいは自社データセンター環境を選択することができます。

Open Cloud Standards Incubator での活動を活かした当社ビジネスの展開について

今後、当社では、新たなクラウド市場の創出に向けて、クラウドAPI標準化のグローバルな活動への参画と、そのインターフェースを実装するクラウドプラットフォームを構築し、「Trusted-Service Platform」をより進化させてまいります。

DMTFについて

DMTF(Distributed Management Task Force)は、分散環境でのシステム管理を実現するための、情報モデル(Common Information Model - CIM)およびデータモデルの策定、構成管理データベース連携技術(CMDBf: Configuration Management Database Federation)、実際の監視・制御に必要な各種プロファイル、システム仮想化の標準モデル・操作・パッケージフォーマット(Open Virtualization Format)などの国際標準仕様の開発を行っています。160社のメンバー企業、4,000人を超える技術者が、世界中の43カ国からDMTFの標準化活動に参加しており、富士通を含む16社の有力IT企業がボードメンバーとしてDMTFの活動を主導しています。

Open Cloud Standards Incubator について

「Open Cloud Standards Incubator」は、クラウドコンピューティング間の相互接続性の確保と、運用効率を向上させることを目的に設立された作業部会で、現在、有力IT企業37社によって構成されています。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 DMTF:
ITシステムの管理や保守において標準化を図る団体。160社のIT企業で構成される。
  注2 株式会社富士通研究所:
本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:村野 和雄
  注3 API:
Application Programming Interface

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富士通コンタクトライン
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受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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