PRESS RELEASE
2009年7月29日
学校法人関西大学
富士通株式会社
富士通はインフラ基盤でシステムを支える
近年、日本の高等教育機関は、少子化の進展に加えて、グローバル化や、学習需要の多様化・学術研究の高度化などに対応して大きな変革が求められています。今後は、大学のビジョンや個性を明確に打ち出し、学生にとって魅力のある授業や教育体系、制度、設備を提供することが求められており、大学全体の効率的な経営や、教育の質の向上、さらには教育研究や学生に対する各種サービスの充実など、ITの活用は大学の強みの強化と生き残り(発展)戦略の中軸として重要な役割を帯びています。
これらを背景に、学校法人関西大学(所在地:大阪府吹田市、理事長:上原洋允、以下、関西大学)では、創立120周年記念事業の一環として、「ITに強い関西大学」としての確固たる地位を築き、次世代を見据えた盤石な近未来志向のIT基盤を構築するために、現在の情報システム(ホストコンピュータ系)を刷新して、オープン系の「全学ITトータルシステム」を構築し、本稼働を開始しました。なお、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:野副州旦、以下、富士通)は、システム設計の段階から参画し、全学ITトータルシステムの構築を支援しました。
「全学ITトータルシステム」では、認証やネットワークなどのシステム基盤の統合や、情報・データの一元管理を実現し、さらには異なるシステム間のプロセス連携を目指しています。一方、学生・保護者や卒業生など35万人のステークホルダーを対象に大規模な情報共有基盤を提供するとともに、学内に分散する諸情報を集約、一元管理することでサービスレベルの向上やエンロールメント・マネジメント(注1)を実現します。
富士通は、関西大学におけるこれまでのシステムサポート実績などを高く評価され、「全学ITトータルシステム」のうち利便性の向上とセキュリティの強化を実現した統合認証システムと全システムの基盤であるネットワークシステム、および大学運営には欠かせない学生情報などを管理する学事システム、ならびに図書館システムの4システムを構築しました。
「全学ITトータルシステム」の要である統合認証システムは、一度のログイン操作で複数のシステムを利用できたり、重要なシステムにアクセスする際に高度な認証を行うなど、利便性とセキュリティを兼ね備えた認証システムです。統合認証システムを実現するために、Webブラウザを利用し1回の認証で複数のシステムにログインできる「WebSSOシステム(注2)」と、IDやアクセス権を管理する「ID管理システム(注3)」、およびパスワードを毎回変更して本人認証を行なう「ワンタイムパスワード(注4)」を採用しました。また、本システムの中核となるサーバには、高信頼のUNIXサーバ「SPARC Enterprise」を採用し、Solaris(TM)上で稼動する「ID管理システム」では最大規模となる35万人ユーザの登録が可能なシステムを構築しました。
学事システムは、学生および卒業生の履修成績情報や学籍などの基本情報を管理するシステムであり、Web上で学生による履修登録と履修申請漏れの確認などができます。本システムは、富士通の大学向け教務・事務システム製品である「Campusmate-J V2(キャンパスメイト・ジェイ・ブイ・ツー)」をベースに開発されました。
図書システムは、富士通の大学図書館向けソフトウェア製品である「iLiswave-J(アイリスウェーブ・ジェイ)」を採用し、約205万冊規模の蔵書の情報検索と資料の予約などWeb上の各種サービスを提供しています。今後統合認証システムと連携することで、シームレスなWebサービス提供が可能となります。
以上
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