PRESS RELEASE
2009年6月23日
リケンテクノス株式会社
富士通株式会社
富士通の工場の見える化ソリューション「GLOVIA smart 製造MES」を採用
リケンテクノス株式会社(本社:東京都中央区、社長:清水 浩、以下、リケンテクノス)は、高機能性フィルムの生産拠点である群馬事業所において、富士通株式会社(本社:東京都港区、社長:野副 州旦、以下、富士通)と共同で、富士通の工場の見える化ソリューション「GLOVIA smart 製造 MES (グロービア スマート セイゾウ メス)(注1)」を採用した「高機能性フィルム生産管理システム」を構築、このたび本システムの本格稼動を開始しました。
新システムは、生産過程で発生する端数を含む材料や半製品の有効期限、状態、保管場所などをリアルタイムに見える化することで、適切な材料を、有効期限や開封状況、形状、量、使用状態などの総合的な視点で選択し、生産性向上を実現できる画期的な仕組みです。これにより、リケンテクノスは、材料を無駄なく活用することで原価率を向上させるとともに、工場全体の作業品質と効率のさらなる向上に取り組むことで企業体質の強化を図り、環境活動にも貢献していきます。
[関連リンク]「GLOVIA smart 製造 MES」ご紹介サイト
昨今、高価な材料を使用する高機能性フィルム業界では、生産工程で発生する端数の有効活用による原価率向上への期待が高まっています。しかし、生産品種の多様化に伴う生産工程の複雑化により、原材料、半製品、端数の形状や量、状態、品質、保管場所などをタイムリーに把握することが困難であり、使用可能か否かを判断できずに廃棄したり、有効期限切れによる品質劣化や廃棄などが課題になっていました。
リケンテクノスは、合成樹脂加工に係わる総合的な技術をベースに、「コンパウンド事業」、「フィルム事業」、「食品包材事業」を柱とする化学品製造企業で、群馬事業所は、高度な生産技術と品質管理を必要とする高機能性フィルムの生産を担っています。
両社は、上記の課題に着目し、「GLOVIA smart 製造 MES」の生産計画、工程管理、在庫管理などの機能をベースに、リアルタイムに生産工程の状況を把握し、工場全体のリソースを有効活用できる機能などを包含したシステムを開発しました。システムの概要は以下のとおりです。
新システムは、材料や半製品はもちろん、生産過程で発生する端数まで、全ての生産材をバーコードで管理し、有効期限や開封状況、半製品や端数の状態や、量、品質、保管場所などの情報を一元的に管理することが可能です。また、端数再利用指示や有効期限を考慮した使用優先付け機能などにより、最適な材料を容易に引き当てることができるため、端数や材料を無駄にすることなく、有効活用することができるため原価率の向上が図れます。さらに、廃棄量の削減につながるため、環境貢献が可能です。
熟練技術者の作業プロセスをベースに生産プロセスを標準化したことにより、ローカルルールや属人性を排除し、工場全体の作業品質や作業効率を大幅に向上させることができます。また、「レシピ情報」、「設備設定情報」の数値データや各種多様な工程における個別の作業ノウハウ情報などを共有できるため、熟練技術者のノウハウを若手の技術者にスムーズに継承していくことが可能です。さらに、生産計画から、工程管理、在庫管理、進捗管理までを一元的に管理し、タイムリーに状況を確認できるため、工場全体のリソースを最大限に活用し、納期遵守の徹底や、作業効率の向上に取り組むことができます。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
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・図を一部修正しております。(2009年8月5日)
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