PRESS RELEASE
2009年6月10日
日本オラクル株式会社
富士通株式会社
~サーバ追加により、システム性能がリニアに向上することを実証~
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下、日本オラクル)と富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:野副 州旦、以下、富士通)は、企業がブレードサーバを使った柔軟なスケールアウト型の統合ビジネスインテリジェンス(BI)・システムを導入する際の、システムの動作および性能の検証を実施しました。
本検証により、日本オラクルのBIシステムを富士通のブレードサーバを使った大規模グリッド環境に構築し、サーバブレードを追加した場合、システム性能がリニアに向上することを実証しました。
BIシステムは、データベース化された情報を効果的に活用し、迅速な分析と意思決定を行うことで、企業経営をより効率的に推進していくためのシステムとして、大きな注目を集めています。これまでのBIシステム構築では、アプリケーション層、BIサーバ層、データベース層の3階層システムを個別に設計、構築、運用していました。
今回の検証では、複数のブレードサーバで構成したグリッド環境の下、上記3階層システムを統合した「統合BIシステム」を構築しました。本検証では、システム運用者がサーバの増設を簡単かつ安全に行えるだけでなく、サーバを追加するだけで簡単にシステム全体の性能を向上できることを実証しました。日本オラクルと富士通は省エネ、省スペースで注目を浴びているブレードサーバによる統合BIシステム構築は、重要なソリューションの1つだと考えています。
「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus」「Oracle Real Application Clusters 11g」を用いた統合BIシステムのスケールアウト構成において、アプリケーション層、BIサーバ層、データベース層の全レイヤーにおいて、スケールアウトによる性能向上を確認しました。また、サーバのノード追加時に発生する、様々な物的、人的コストの問題を解決するために、富士通のブレードサーバ「PRIMERGY」は、ブレードサーバならではの省スペース性に加え、「Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition」によるクローニング技術を提供しています。この技術を用いて「Oracle Real Application Clusters」で構成されたクラスタデータベースへのノード追加を行うことでノード追加に必要な作業時間を最短で従来のおよそ5分の1(注1)で終了することを確認し、大幅な作業時間削減を実現しました。
なお、本検証は、日本オラクルが2006年11月に開設した、グリッドを基盤に実システムに近い環境でビジネス・ソリューションの実証を目的とする「Oracle GRID Center(オラクル・グリッド・センター)」における、両社の共同成果となります。「Oracle GRID Center」の詳細は下記のリンク先より入手できます。
Oracle GRID Center
(当検証システムの構成概要図および検証結果の詳細は、下記のリンク先をご参照ください)
サーバ | 富士通 ブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S4」 2シャーシ(20ノード搭載) |
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ストレージ | 富士通 ストレージシステム「ETERNUS4000 M300」 |
BIシステム基盤 | Oracle BI Presentation Server層とOracle BI Server層に「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus」 Database層に「Oracle Real Application Clusters 11g」 |
システム管理 | 富士通 サーバリソース制御ソフトウェア「Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition V13.3.0」および 日本オラクル 運用管理ソフト「Oracle Enterprise Manager 10g」 |
性能試験・測定ツール | 「Oracle Application Testing Suite」 |
また、両社は統合BIシステムの導入において、本検証の結果を踏まえた無償の導入支援サービスを提供します。具体的には、本格的な導入の決定前に、企業のビジネス戦略に有効な情報活用方法を分析サンプルとして構築して情報活用のプロトタイプを提供し、利用頻度からBIサーバの仕様決定を支援します。本サービスにより、企業は実証済みで、要件に合った質の高いシステムを導入することが可能となります。サービスの詳細については下記から入手できます。
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