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PRESS RELEASE (サービス)

2009年4月24日
富士通株式会社

電子カルテソリューション「HOPE/EGMAIN-GX V2」販売開始

~新バージョンの投入に合わせて社会インフラとしてのサポート体制を整備~

当社は、「入力して参照する電子カルテから、もっと診療に役立つ電子カルテへ」のコンセプトをより強化するため、2008年7月に発表した電子カルテソリューションの新バージョンとして「HOPE/EGMAIN-GX V2(ホープ イージーメイン ジーエックス バージョン ツー)」を開発し本日より販売開始します。本製品は、電子カルテシステムに蓄積されたデータを、医師や看護師など医療従事者の診療行為に活用できる機能など、今までの電子カルテシステムにはない先進的な機能の拡充を行いました。また、社会インフラである電子カルテシステムの運用を病院業務と電子カルテシステムに精通した専門要員が24時間365日サポートする「医療ワンストップサポートサービス」の提供を開始します。当社は、ノンカスタマイズで利用できるパッケージと強力で万全なサポートを組み合わせることにより、電子カルテシステムを安心して運用できるよう支援していきます。

本製品を、医療分野向けに提供するソリューションの中核と位置付け、日本国内の中・大規模病院に対する販売活動を強化していきます。

[関連リンク]HOPE/EGMAIN-GX

電子カルテは、1999年に誕生してから今年で10年を迎え、さらなる発展のため、医師本来の業務である診察や治療の効率化、蓄積された電子カルテ情報を診療に有効活用するなど、診療行為そのものに貢献する、より高度な機能が求められています。また、電子カルテの普及が進むとともに、社会インフラとしての認識が強くなり、これまで以上の高い信頼性・安定性が求められています。

こうした状況を踏まえ、当社は、「入力して参照する電子カルテから、もっと診療に役立つ電子カルテへ」をキーワードに、2008年7月に発表しすでに80システム以上の採用実績を有する「HOPE/EGMAIN-GX」をバージョンアップしました。本製品は、過去の診療パターンなどを自動的にデータベース化し、オーダーを簡単に発行できる「ナレッジセット」や、医師の思考にそった形で患者の状態をひと目で把握できるよう、医師の好みに合わせて複数のウインドウを自由に組み合わせて1つの画面で表示できる「マルチカルテビューア」など、特許出願している4つの新機能を開発し、診療の質の向上と効率化に役立つシステムへの革新を図っています。


【「医療ワンストップサポートセンター」説明図】
拡大イメージ

また、社会インフラである電子カルテシステムの安定稼動を強力に支援する「医療ワンストップサポートセンター」を設立します。センターでは、トラブル解決時間を短縮するため、お客様との専用回線により24時間365日システムを監視し、トラブル発生時には病院業務と電子カルテシステムに精通したSEがリモートで調査および対応を行います。またシステムトラブルの予兆監視によりトラブル発生を未然に防ぐこともできます。さらにトラブル時には必要に応じて担当SE,CEへの出動指示、プロダクト・ソフトウェアなど複数のサポート部門との連携など、司令塔としてトラブルの早期解決を図ります。


本製品の特長

  1. 「入力して参照する電子カルテから、もっと診療に役立つ電子カルテへ」への革新(特許出願中)
    1. 「ナレッジセット」

      薬の処方などオーダーを入力する時、過去に発行されたオーダーのパターンをシステムが自動的に記憶しており、必要とされるオーダーパターンのリストを自動表示します。医師は、そのリストから選択することでオーダーの発行が効率的に行えるとともに、診療の判断材料としても活用することができます。

    2. 「eXChart(エクスチャート)」

      テンプレート(注1)を活用することにより、電子カルテシステムに格納されているデータを自動的に収集して表示することが可能となり、カルテ記載の効率化を図ることができます。また、本ツールを活用して記載された文書の文字列での検索や、患者の状態変化を一目で把握できる記載情報の時系列表示などが可能となり、今までの電子カルテでは難しかった診療現場におけるデータのリアルタイム活用を強力に支援します。

    3. 「ヒストリカルビュー」

      電子カルテシステムに膨大に蓄積されている、患者の過去のカルテ情報の検索を補助するために、診療の頻度や情報量、重要度をグラフで視覚的に表現し、目的のカルテへ素早くたどり着けます。

    4. マルチカルテビューア機能

      電子カルテシステムに格納されているさまざまな診療情報を、医師の思考に沿った組み合わせでウインドウを自由に設定できますので、各診療科や利用者ごとの電子カルテ画面を構成することが可能となります。画面レイアウトを医師の診療の思考に合わせることにより、患者の状態の素早い把握や治療の優先順位の決定など、医師の基本動作をバックアップします。

  2. 新プラットフォームへの革新

    従来、サーバとクライアント双方で保持していたアプリケーションをクライアントに集約し、サーバにはデータベースのみを搭載する、新プラットフォームを採用しました。システム構造を簡素化し、サーバの処理の効率化、障害発生頻度の低減、サーバのアプリケーションに起因するシステム障害の局所化、病院様の運用負荷を低減することにより、信頼性・運用性の向上を支援します。

販売価格、および出荷時期

製品名 販売価格(税別) 出荷時期
HOPE/EGMAIN-GX V2 2000万円~ 本日より

※販売価格は最小構成におけるパッケージ標準価格となっております。


販売目標

「HOPE/EGMAIN-GX」を2011年までの3年間で300システム


商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 テンプレート:
患者の疾患や病態などに合わせて標準的に記載すべき内容などをあらかじめ定型化し、チェックや選択肢から選ぶことでカルテ記載の効率化を図るツール。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話: 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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