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PRESS RELEASE

2009年4月22日
富士通株式会社

ネットワークサーバ「IPCOM EXシリーズ」の機能を強化

~業界初! Webシステムのサービス継続と最新脅威対策を1台で実現~

当社は、企業ネットワークをウイルスの脅威から防ぎ、ネットワークの通信品質を維持するための負荷分散などを行う当社のネットワークサーバ「IPCOM(アイピーコム) EXシリーズ」に、Webアプリケーションのぜい弱性を狙った攻撃を検知・防御するWAF(注1)機能を新たに追加し、4月22日より販売開始します。

個別に構築していたファイアーウォール・負荷分散などを1台で処理するネットワークサーバ「IPCOM EXシリーズ」に、セキュリティホールなどを狙った最新脅威に対応するWAF機能を追加することで、お客様は、安心・安全で止まらないWebシステムをシンプルかつ短期間に構築することができます。また、導入・運用コストの削減や、設置スペース、ケーブル本数、消費電力を大幅に抑制することも可能となります。

なお、さまざまなセキュリティ対策を統合するUTM(注2)機能および負荷分散機能にWAF機能を統合したネットワーク製品としては、当社製品が世界で初めてとなります。

[関連リンク]IPCOM EXシリーズ

近年、導入・運用コストの削減や利用者の利便性といったメリットからWebシステムの活用が進み、その重要性が増すにつれさまざまな攻撃のターゲットとなっています。特に、クロスサイトスクリプティング(注3)やSQLインジェクション(注4)などのWebシステムのぜい弱性を狙った攻撃が急増しており、多くの顧客情報や機密情報を扱う企業にとっては、事業を行う上で大きな脅威となっています。これらの攻撃により引き起こされる顧客情報の流出やWeb改ざんは、業務の停止だけでなくお客様からの信頼の損失につながりかねません。

当社は、こうした新たな脅威に対して、従来から提供している「IPCOM EXシリーズ」に、Webアプリケーションのぜい弱性を狙った攻撃を検知・防御するWAF機能を追加し、このたび販売します。


IPCOM EX INシリーズ

「IPCOM EXシリーズ」の特長

  1. WAF機能の提供

    「IPCOM EXシリーズ」は、Webシステムを狙うあらゆるセキュリティ脅威からWebシステムを強力に保護するために、従来からのセキュリティ機能に加え、WAF機能を追加します。WAF機能の攻撃防御には、構文・データ解析を行う当社独自方式を採用しており、シグネチャー方式(注5)では対応が難しい攻撃にも対応可能です。また、シグネチャーの更新のための費用が不要となり運用コストが低減されます。さらには、設定を容易にする学習機能や日本語での設定により容易な導入を実現します。

  2. コスト削減を実現

    「IPCOM EXシリーズ」は、1台の装置でファイアーウォール、負荷分散の機能を動作させることが出来るため、単機能の装置を組み合わせてシステム構築した場合よりも安価にシステムを構築することが出来ます。また、別々の装置を導入した場合のように、それぞれの機器の運用操作を習得する必要がなく、シンプルに運用することができ、コスト削減を実現します。

  3. 環境に配慮した製品

    複数の機能を1台で実現した「IPCOM EXシリーズ」は、単機能製品の組合せに比べて設置スペース、消費電力とCO2の排出量において約8分の1(当社比)に大幅削減し、また、運用コストを約2分の1(当社比)に低減します。RoHS指令にも対応しており、環境に配慮した製品となっています。

販売価格、および販売開始時期

製品名 販売価格(税別) 販売開始時期
WAFオプション 120万円 4月22日より

従来「IPCOM EXシリーズ」を導入のお客様は、当社Webサイトよりファームウェアをダウンロードしていただき、その上でWAFオプションを導入いただくことになります。また、最新ファームウェアを搭載した「IPCOM EXシリーズ」については、5月21日より出荷いたします。

販売目標

2009年度売上50億円(「IPCOM EXシリーズ」全体)

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 WAF:
Web Application Firewallの略。SQLインジェクション等のWebアプリケーションのぜい弱性を狙った攻撃からWebサーバを守る機能やWebサーバからの応答に含まれる特定の情報の隠ぺいする機能を持つ機器またはソフトウェアのこと。
  注2 UTM:
Unified Threat Managementの略。ファイアーウォール、アンチウイルス、VPNなどを統合した機能。統合脅威管理。
  注3 クロスサイトスクリプティング:
セキュリティホールの1種で、Webアプリケーションのぜい弱性を利用し、異なるWebシステムと連携した悪意あるスクリプトをWebシステムに混入すること。
  注4 SQLインジェクション:
セキュリティホールの1種で、データベースを含んだWebシステムのアプリケーションに対し、データベース用プログラムのSQL文を使って、データベースの改ざんや不正に情報を入手すること。
  注5 シグネチャー方式:
攻撃のパターン(シグネチャー)と通信のパケットを照らし合わせ、攻撃かを判断する方式で、新しい攻撃に対応するためには、シグネチャーを更新する必要がある。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

サービスビジネス本部 ネットワークビジネス推進統括部 ネットワークサービス推進部
電話: 03-6424-6266(直通)


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。