PRESS RELEASE (サービス)
2009年4月21日
富士通株式会社
プロセス産業向け、原価損益管理パッケージの販売を開始
「GLOVIA/Process C1」により経営環境の変化を先取りした事業管理を実現
当社は、プロセス産業向け基幹業務パッケージ「GLOVIA/Process C1（グロービア・プロセス シーワン）(注1)」の新商品として、原価損益管理パッケージ「GLOVIA/Process C1 V4 損益計算オプション」を開発し、本日より販売を開始します。
新商品は、販売管理システムや会計システムなどの基幹システムを連携させることにより、景気の動向に応じた生産量の調整や原材料価格の変動などの経済事象の変化による影響を加味した原価損益のシミュレーションを容易に行えます。また、原価損益の実績を、多様な切り口で分析し、グループ企業を含め全社レベルで統合的に管理することが可能です。
これにより、お客様は、原価損益の実績を詳細に管理・分析し、また必要に応じて将来のシミュレーションが可能になるため、経営環境の変化を先取りした事業管理品質の強化を図ることが可能になります。
［関連リンク］「GLOVIA/Process C1」ご紹介サイト
近年、プロセス産業において、激変する経済環境に対し迅速な経営判断を行うために、過去の詳細な実績管理・分析に加え、生産量の調整による事業インパクトや原材料価格の急変によるコスト構造への影響など、将来の事業損益を予測し見極める必要が高まっています。また、M&Aなどの事業再編により、事業ごとに異なる原価損益管理の考え方やシステムを統合し、グループ企業も含めた全社共通の意思決定基盤の構築が求められています。現在、原価損益の実績管理やシミュレーションには、各企業の実務担当者が、複数の基幹システムから売上や販売量などのデータの抽出・加工・計算に、多大な時間と労力を費やしていることが多く、特に必要なタイミングでかつ多様なパターンで将来の損益シミュレーションを行うことが困難です。
上記のニーズに対応するため、当社は、精緻で多様な原価計算機能を有する「GLOVIA/Process C1 V4 原価管理」と連携させることで、原価管理領域から、損益管理領域まで幅広く、かつ柔軟な事業管理を実現する原価損益管理パッケージ「GLOVIA/Process C1 V4 損益計算オプション」を開発しました。新商品の特長は、以下のとおりです。
「GLOVIA/Process C1 V4 損益計算オプション」の特長
- 原価損益シミュレーション
原材料価格の変動や、景気の動向に応じた売価や生産販売量の調整など、経済事象や生産体制の変更による影響を加味して、将来の原価損益のシミュレーションを行えます。また、入力テンプレートを活用することで、過去の実績データなどの抽出・必要データの修正・アップロードなどの一連のシミュレーション作業を効率的に実施することができます。
- きめ細かな分析視点
損益管理の精度を向上するために外部から取得した売上情報から「損益管理単位（営業部門・得意先・製品・最終用途など）」を識別し、個々の単位での損益の算出を可能にします。また、計算結果をビジネスインテリジェンス(注2)などのツールを用いて、多角的に分析することで、それらの情報を経営報告資料などの作成に活用することができます。
- 製品別損益を把握
「GLOVIA/Process C1 V4 原価管理」で算出した製品別売上原価や売上情報などを用いて、財務分析や改善に必要な製品別損益を、限界利益・営業利益・経常利益まで算出します。また、販売費、一般管理費などの間接費を損益の把握単位に配賦する機能を有しているため、企業全体損益における製品別の貢献度を容易に把握できます。
原価損益管理のシステムイメージ
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また、今後、棚卸資産の低価法適用に関して、業務を効率化するパッケージ「GLOVIA/Process C1 V4 低価法オプション」の提供を予定しています。原価管理パッケージ「GLOVIA/Process C1 V4 原価管理」や、原価損益管理パッケージ「GLOVIA/Process C1 V4 損益計算オプション」とあわせてご導入いただくことで、棚卸資産の評価業務を大幅に効率化できます。
「本ソリューションは、5月14日（木曜日）、15日（金曜日）に東京国際フォーラム（東京都千代田区）で開催される「富士通フォーラム2009」に出展します。」
販売価格、および出荷時期
| 製品名 | 販売価格 | 出荷時期 |
|---|---|---|
| GLOVIA/Process C1 V4 損益計算オプション | 個別見積り | 4月21日より |
販売目標
今後3年間で約10億円
「GLOVIA/Process C1 V4」のラインナップ
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 「GLOVIA/Process C1」：
- 「GLOVIA/Process C1」は、当社が1999年から提供している、化学、医薬品、鉄鋼、非鉄金属、窒業、ガラス、紙・パルプなどのプロセス産業向けの基幹業務パッケージ。「GLOVIA/Process C1 BASEモジュール」(在庫管理など)を基盤とし、購買管理、生産管理、販売物流管理、原価管理といった5つのソリューションを提供。原価管理については、プロセス産業だけでなく、食品製造、飲料製造、金属加工業などのお客様にも幅広く導入いただいている。
- 注2 ビジネスインテリジェンス：
- 企業情報活用システムにおいて、質の高い戦略的意思決定と、経営に反映していく情報活用のサイクルを構築するための重要な考え方。
関連リンク
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