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2009年4月20日
富士通株式会社

(本資料は、米Allscriptsと米Fujitsu Computer Products of Americaが発行したプレスリリースの抄訳です)

Allscripts社と富士通はPalmSecureを組み込んだ
患者受付KIOSK端末「Patient Kiosk」を共同で開発

~富士通の手のひら静脈認証装置の技術を採用し、セキュリティを強化~

[米国 シカゴ、カルフォルニア発4月7日] 米Allscripts社と富士通は、Allscripts社のKIOSK端末システム・電子カルテと富士通のKIOSK端末を組み合わせた医療機関向けの次世代患者受付KIOSK端末「Patient Kiosk」を発表しました。本端末は、コスト効率を高めると同時に受付業務の改善などにより患者の満足度向上に貢献します。また、富士通の手のひら静脈認証装置「PalmSecure」と組み合わせることにより、電子カルテなどの患者の個人情報に関するセキュリティとプライバシー保護を強化しています。

イリノイ州にあるSpringfield Clinic様のCIOであるJames Hewitt氏は次のように述べています。「Allscripts社の『Patient Kiosk』を利用すれば、医療業務のコスト削減と患者の満足度改善を実現できます。」Springfield Clinic様は260人の医師が所属し、Springfield地区の24ヵ所と周辺の14郡に地域クリニックを展開されており、開発したKIOSK端末を50台この第1四半期に導入していただく予定です。

また、Allscripts社の「Patient Kiosk」は、550人の医師が所属しているジョージワシントン大学(ワシントンDC)のMFA(注1)様にも今月中に導入される予定です。MFA様のCEO、Stephen Badger氏は次のように述べています。「Kiosk端末を導入することにより、患者に、自分の手のひらだけで受付から、支払い、個人情報の修正および大腸内視鏡検査の定期検査勧告などを参照できるまでのサービスを2分以内に提供できるようになるでしょう。これは受付業務における不満解消につながると同時に、受付時間の短縮やコスト削減ができるでしょう。」

お客様は、本端末を利用することにより、患者が診察予約登録時に毎回行なっていた書類記入の手間を省くことができるうえ、従来の患者受付業務でかかっていたコストと諸経費の削減も支援します。また、富士通の手のひら静脈認証「PalmSecure」と組み合わせることにより、患者の秘匿性・プライバシー保護、および個人情報などを安全に管理することができます。さらに、本端末の利用を通じて、端末画面に患者の健康維持計画などを映し出し提供することにより、患者自身の健康管理を支援します。

富士通の手のひら静脈認証「PalmSecure」技術を組みこんだ革新的な「Patient Kiosk」は、オバマ大統領が2009年2月17日に署名した2009年のAmerican Recovery and Reinvestment Act(注2)の重要目標である、電子カルテの普及と十分な活用をするためには必要不可欠です。KIOSK端末システムは、クレジットカードでの支払いも含め、リアルタイムに患者の支払い情報を診療管理データベースに追加します。また、Allscripts社の電子カルテシステムとシームレスに連携し、患者のID顔写真とともに診療行為を電子カルテシステムに記録します。患者がKIOSK端末で支払いをすると同時に、KIOSK端末の画面に今後の検査や定期検診などお知らせを表示することもできます。

Allscripts社の「Patient Kiosk」は、医療機関向けにKIOSK端末システムのパッケージを提供しているAllscripts社を通じて販売されます。

Allscripts社のCEO、Glen Tullman氏は次のように述べています。「Allscripts社の患者受付KIOSK端末は、患者が病院に行くたびに行なっていた書類記入をなくし、より迅速な受付や支払いを実現するでしょう。このKIOSK端末はアメリカの医療を変革し改善できる革新的な製品です。」

富士通のPalmSecure技術は、人間の手のひらにある固有の静脈パターンを読み取り、信頼性の高い認証システムにより患者のプライバシーを保障します。PalmSecureは近赤外線を使用し、人間の手のひらにある静脈パターンを撮影し、生体テンプレートを作成したうえで、登録してあるユーザーの手のひら静脈パターンのデータベースと照合します。PalmSecureの静脈パターン認証技術は、使いやすいうえ、テンプレート作成も早く、他人受入率は0.00008%という非常に精密な認証を実現します。このシステムは、HIPAA(注3)にある患者の個人情報ガイドラインに基づき、確実に患者本人だけが自分の医療記録や情報にアクセスできることを保障します。

富士通コンピュータ・プロダクツ・オブ・アメリカのヘルスケアソリューショングループ担当のVice President、Josh Napua氏は次のように述べています。「PalmSecure技術とAllscripts社の患者向けKIOSK端末の組み合わせにより、受付時間の短縮と医療機関のコスト削減と電子カルテシステムの安全確保を支援できる第一歩となります。Springfield Clinic様とMFA様は医療業界において、病院の管理者、看護師や医師、そして最も重要な患者に対し、いかにサービスをより効率的かつ安全に提供できるかを示す、良い事例となるでしょう。」

以上

注釈

  注1 MFA:
Medical Faculty Associates の略。医師協会。
  注2 American Recovery and Reinvestment Act:
米国再生・再投資法。
  注3 HIPAA:
[米国]医療保険の携行性と責任に関する法律。

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