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PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2009年4月15日
富士通株式会社

グローバルサーバ「GS21シリーズ」の新モデルを販売開始

~ マルチコア技術を使った新プロセッサで処理能力を最大約30%向上 ~

当社はこのほど、1チップに4CPUを実装(注1) する当社独自開発の新プロセッサを搭載したメインフレームの超大型機「GS21 1600モデルグループ」および大型機「GS21 1400モデルグループ」を開発し、本日より販売開始します。新モデルでは、新プロセッサの搭載により、従来モデルに比べ最大約30%の処理能力向上、最大約20%の消費電力削減を実現しています。また、筐体に使う塗料の揮発性有機化合物(VOC)を全廃し、地球に優しい装置仕様となっています。

合わせて、ソフトウェア「Global System Software 21 internet extension(以下、GSS21i)」についても、内部統制支援機能やSOA適用性を強化した新バージョンを本日より販売開始します。

当社は、処理能力と信頼性を強化し、地球環境にも優しい新しいグローバルサーバで、お客様のビジネス成長と価値向上に貢献します。


GS21
1600モデルグループ

4CPU実装
新プロセッサ
拡大イメージ 拡大イメージ

近年の厳しい経営環境の中で、サーバやストレージのデータセンター集約による導入・運用コストの削減や、SOAをベースに複数のシステムを効率的かつシームレスに連携させる企業内クラウドコンピューティングなどのITインフラ最適化が注目されています。

その一方で、企業は、提供する製品やサービスによってだけではなく、事業継続性や安定性、コンプライアンスや地球環境への取り組みなどによっても評価されるようになっています。そうした中、最も重要な業務やデータを集中処理するメインフレームの役割が再評価されています。


今回、当社は、処理能力と信頼性を強化し、オープンシステムやサービスとも柔軟に連携させることのできる、地球環境にも優しいグローバルサーバを新規に開発し、お客様のビジネス成長と価値向上に貢献します。そして、今後も、お客様のアプリケーションやデータなどの資産の継承を最優先し、グローバルサーバのハードウェア、ソフトウェアの開発、提供、サポートを継続してまいります。

なお、「GS21シリーズ」新モデルは、5月14日(木曜日)、15日(金曜日)に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催される「富士通フォーラム2009」でご覧いただけます。

新モデルの特長

今回、「GS21 1600モデルグループ」35モデルと、「GS21 1400モデルグループ」26モデルの合計61モデルを開発しました。

  1. 処理能力の向上

    当社が新たに独自開発した、1チップに4CPUを実装する新プロセッサを搭載したことにより、従来モデルに比べ処理能力を最大約30%向上させています。

    また、システム記憶装置(以下、SSU)(注2)についても、クラスタとのインターフェースに「XAUI(10Gigabit Attachment Unit Interface)」を採用したことで、従来装置に比べデータ転送速度を最大約80%向上させました。

  2. 事業継続性の向上

    クラスタとSSU間のインターフェースのRAS(注3)機能を強化したことにより、万が一のインターフェース障害時も、二重化構成のSSUの両系運用を維持できます。インターフェース障害時にSSUが縮退し片系運用となる従来システムに比べ、連続運転性が格段に向上します。

  3. グリーンITへの取り組み

    マルチコア技術を利用した高集積な新プロセッサを搭載し、従来モデルに比べ消費電力を最大約20%削減させています。また、溶剤揮発が原因となる公害問題への配慮として、筐体塗装には無溶剤の粉体塗料を採用し、揮発性有機化合物(VOC)の含有量を全廃しました。

新ソフトウェアの特長

グローバルサーバのOSである「OSⅣ/MSP」、「OSⅣ/XSP」において、高性能・高信頼な基幹業務システムを構築するための基盤ソフトウェアとして、新たに「OSⅣ/MSP GSS21i Standard Edition V80」および「OSⅣ/XSP GSS21i Standard Edition V80」を提供します。

  1. 処理能力の向上

    SSU上のAIM(注4)ログ書き込み処理を最適化したことで、マルチクラスタシステムにおける並列トランザクション処理性能を、従来に比べ最大約30%向上させています。

  2. 内部統制支援機能の強化

    OSコンソール操作時のオペレーター認証、エンドユーザーのログオン・ログオフ実績の追跡、クライアントPCとのファイル送受信実績の追跡などの内部統制支援機能を追加したことで、よりセキュアで統制されたシステムを構築できます。

  3. SOA適用性の向上

    タイムリーな情報活用に向けて、AIMデータベースを複製できるオープンシステムのデータベース管理ソフトウェアについて、最新バージョンに対応(注5)しました。また、サービスアダプター機能を強化し、サービスとして利用できるAIMオンライン業務の範囲を拡大(注6)しました。これらにより、グローバルサーバ上のアプリケーション資産を最大限に活用したITインフラを構築できます。

販売価格、および出荷時期

商品名 レンタル価格(税別) 出荷時期
GS21 1600モデルグループ(35モデル) 月額1,163万2千円より 2010年1月より
GS21 1400モデルグループ(26モデル) 月額241万4千円より 2010年1月より
OSⅣ/MSP GSS21i Standard Edition V80 月額161万円より 2010年1月より
OSⅣ/XSP GSS21i Standard Edition V80 月額27万6千円より 2009年7月31日より

販売目標

グローバルサーバ全体で、2011年度末までに1,000台の販売を目指します。
(当社の決算期は3月末日です。)

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

添付資料

PDF 「GS21 1600モデルグループ」35モデル、「GS21 1400モデルグループ」26モデルの仕様 (84.3KB)

PDF 「Global System Software 21 internet extension(GSS21i)」の体系 (78.5KB)

以上

注釈

  注1 1チップに4CPUを実装:
一般的なクアッドコアプロセッサに相当。本製品群では、1コアが1CPUとして動作するため4CPUとなる。
  注2 システム記憶装置(System Storage Unit):
半導体メモリ素子で構成される高速・大容量の記憶装置。マルチクラスタモデルで、並列トランザクション処理や並列バッチ処理を行う場合、高速ホットスタンバイやロードシェアによる高信頼システムを構築する場合の高速クラスタ間通信を実現する。また、クラスタの追加、切り離しなどの動的構成制御や、各クラスタが連携して効率的にデータ処理するための、インテリジェンスを持った排他制御を行う。
  注3 RAS:
Reliability(信頼性)、Availability(可用性)、Serviceability(保守性)の略。システムが安定して動作するための支援機能。
  注4 AIM:
Advanced Information Management Systemの略。グローバルサーバのオンラインシステムのこと。
  注5 最新バージョンに対応:
・Symfoware Server V9
・Oracle® Database 11g
・Microsoft® SQL Server™ 2008
  注6 AIMオンライン業務の範囲を拡大:
・一問一答型のアプリケーションに加え、多問多答型のアプリケーションをサポート
・送受信できるデータ通信長を、従来の32KBから2MBに拡大

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本件に関するお問い合わせ

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電話: 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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