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PRESS RELEASE (サービス)

2009年3月11日
富士通株式会社
株式会社富士通長野システムエンジニアリング

グリーン調達業務を効率化
組み立て製品の材料メーカー向けに、製品含有化学物質管理システム販売開始

株式会社富士通長野システムエンジニアリング(本社:長野県長野市、代表取締役社長:門前 弘邦、以下、富士通長野システムエンジニアリング)は、2008年9月に提供を開始した組み立てメーカー向けの製品含有化学物質管理システム「PLEMIA/ECODUCE(プレミア/エコデュース)」に加え、ゴムや樹脂などを生産する材料メーカー向けに、欧州のREACH規則(注1)に対応した製品含有化学物質管理システム「PLEMIA/ECODUCE Materials Edition(プレミア/エコデュース マテリアルズ エディション)」を開発し、本日より、富士通株式会社(以下、富士通)から販売を開始します。

本システムでは、製品に複数材料を混入させる場合の配合率や製造工程における材料の揮発率まで、詳細にわたる管理を行うことができます。これにより、製造業のサプライチェーンで最初の供給者となる材料メーカーの高精度な化学物質管理が可能になるため、材料メーカーから組み立てメーカーへの含有化学物質に関する情報伝達の信頼性が大幅に向上します。

[関連リンク]「PLEMIA/ECODUCE」紹介サイト

近年、環境への取り組みは、企業経営の重要な課題になっています。その取り組みの一つである化学物質管理業務においては、特定化学物質の使用制限に関するELV指令(注2)やRoHS指令(注3)に続き、欧州の化学物質規制法REACH規則が施行されたことで、製品や調剤の管理がより複雑化しており、組み立てメーカーだけでなく、材料メーカーも含むサプライチェーン全体での高精度かつ効率的な化学物質の管理および伝達が課題になっています。

【新システムにおける部品表の画面イメージ】
拡大イメージ

富士通長野システムエンジニアリングは、 これらの課題を解決するため、材料メーカー向けに、製品含有化学物質管理システム「PLEMIA/ECODUCE Materials Edition」を開発しました。本システムは、材料メーカー特有の複数材料の配合率や製造工程における揮発率といった製造工程まで考慮して化学物質含有量を詳細にわたり把握できます。また、JAMP(注4)が策定したサプライチェーンにおける製品含有化学物質の適切な管理および円滑な情報開示を目的とした情報伝達シートにいち早く対応しているため、供給先の組み立てメーカーに対する含有化学物質情報の伝達をスピーディーかつ効率的に行うことができます。さらに、「PLEMIA/ECODUCE」を導入している組み立てメーカーは、材料メーカーからの情報をそのままシステムに反映させて、管理することができます。これにより、材料メーカーから組み立てメーカーといったサプライチェーンで、企業や製造工程をまたいだ、含有化学物質の管理および情報伝達の信頼性が大幅に向上します。

なお、当社グループでは、お客様の環境負荷を低減するプロジェクト「Green Policy Innovation(グリーン・ポリシー・イノベーション)」を推進しています。本システムはその一環として、お客様と社会全体の環境負荷低減に貢献していきます。

販売価格、および提供時期

商品名 販売価格(税別) 提供時期
PLEMIA/ECODUCE Materials Edition 400万円より 4月1日より

販売目標

今後3年間で150社

本製品の特長

  1. 材料の配合率と揮発率の管理が可能

    製品に混入させる複数材料の配合率、および製造工程における揮発率の管理を行うことで、精度が高い化学物質含有量の把握が可能になり、材料メーカーから組み立てメーカーにわたるサプライチェーン全体での含有化学物質情報伝達の信頼性が向上します。

  2. JAMPが提唱する情報伝達シートに対応

    JAMPが提唱する情報伝達シート(AIS(注5)、MSDSplus(注6))に対応しています。材料メーカーは、それぞれのシートに基づいて、調剤や含有化学物質に関するサプライヤーからの情報収集や供給先の組み立てメーカーへの情報開示が可能になり、グリーン調達業務を効率的に行うことができます。これにより、情報伝達シートを手入力で作成する場合に比べ、入力や編集、集計などの工数を大幅に削減できます。

  3. 環境配慮型ものづくり・グリーン調達関連業務の効率化を支援

    材料の調剤化学物質含有量はもちろん、調査・回答業務の進捗情報(調査依頼日、完了日など)を一元管理できます。これにより、環境配慮型設計やグリーン調達における含有化学物質の調査・集計・回答業務のスピードアップを実現します。

  4. 規制変更や問題発生時にも迅速な対応が可能

    調剤の材料を部品表として一元管理しているため、規制対象の物質・材料を使用している部品・製品を容易に検索することができます。このため、万一の問題発生時にも対象材料を含有した部品の品番や納入メーカーを特定し、関連製品への影響範囲を迅速に把握し、適切に対処することが可能です。

動作環境

サーバ : Microsoft® Windows® Server(2003、2008)、Oracle®(11.1.0、10.2.0、10.1.0)

クライアント : Microsoft Windows® XP Professional、Internet Explorer 6.0 SP2以上

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 REACH規則:
欧州連合(EU)による化学物質の登録、評価、認可および制限に関する規則。2007年6月に施行。
  注2 ELV指令:
欧州連合(EU)による自動車のリサイクル指令で、特定有害物質(4物質群)の使用を制限。2000年10月施行。
  注3 RoHS指令:
欧州連合(EU)による電気電子機器に含まれる特定有害物質(6物質群)の使用制限に関する指令。2006年7月施行。
  注4 JAMP:
Joint Article Management Promotion-consortiumの略。製品や調剤に含有する化学物質情報などを適切に管理し、サプライチェーンの中で円滑に伝達するための具体的な仕組み作りと普及を目的にする、2006年9月に発足した産業界による自主的な協議会。
  注5 AIS:
JAMPが推奨する製品含有化学物質情報を伝達するための情報伝達シート。成形品の「質量」「部位」「材質」、管理対象法規に該当する物質の「含有有無」「物質名」「含有量」「濃度」などの情報を記載する。
  注6 MSDSplus:
JAMPが推奨する、化学物質・調剤中の管理対象法規に該当する物質の含有情報を伝達するための情報伝達シート。化学物質・調剤中に含有する成分を管理対象とする「法規などの名称」、管理対象物質の「含有有無」「物質名」「CAS番号」「濃度」などの情報を記載する。

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本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 : 0120-933-200
受付時間 : 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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