PRESS RELEASE
2009年1月20日
富士通株式会社
~ITU-T G.984.2 Class CおよびClass C+に対応した製品としては世界初~
当社は、世界的に導入が進んでいる通信事業者と加入者を結ぶアクセスネットワークの中核伝送システムであるG-PON(注1)向けに、ITU-T(注2) G.984.2に準拠した従来製品(Class B+対応)に比べ、より多くの加入者を収容可能なITU-T G.984.2 Class CおよびClass C+に準拠した局側装置用光トランシーバを世界で初めて製品化しました。Class Cに対応した製品を2009年1月末日より、また、Class C+に対応した製品を2009年4月末日より販売します。
本トランシーバを使用することで、アクセスネットワーク構築における柔軟性やコスト低減を飛躍的に向上させることが可能となります。
[関連リンク]光コンポーネント
小型光トランシーバ |
本格的なブロードバンド、ユビキタス社会の到来をむかえ、大都市間を結ぶ基幹ネットワークや通信事業者と加入者を結ぶアクセスネットワークの情報トラフィック量は飛躍的に増加し、さまざまなアプリケーションに耐えられる大容量、高信頼の光ネットワークを支える光トランシーバが求められています。
こうした中、アクセスネットワークの容量拡大のため、加入者系への光ファイバー導入が進められ、従来の毎秒150メガビットから、現在では、ギガビットクラスまで帯域が拡大しています。このギガビットシステムについては、北米では既存ネットワーク(SONET)(注3)との親和性の観点からITU-T規格であるG-PONの導入が進んでおり、今後、世界的にも大きく需要の拡大が見込まれます。
G-PONによるアクセスネットワークでは、一つの局側装置に対し、光分岐装置を介し複数の加入者が接続されますが、低コストで安定したネットワークを構築するため、一つの局側装置が収容可能な加入者数の増大が求められています。
今般、当社は、以下の技術開発に成功したことにより、光出力パワー、受信感度を向上し、分岐数の拡張(例えば64分岐)や光ファイバー伝送路の損失が大きい回線への適用に加え、加入者までの距離の拡張(例えば40キロメートル以上)に対応したG-PON向け小型光トランシーバの製品化を実現しました。
なお、本製品サンプルを、1月21日から24日まで東京ビッグサイトで開催される「第9回 ファイバーオプティクスEXPO(FOE2009)」へ出展する予定です。
製品名 | 販売価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
G-PON向け光トランシーバ(Class C対応) | 個別見積り | 2009年1月末日 |
G-PON向け光トランシーバ(Class C+対応) | 個別見積り | 2009年4月末日 |
当製品の世界市場への投入により、当社の世界における光加入者システム向け光トランシーバのシェアの更なる向上を目指します。
2009年度 : 10億円
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
富士通株式会社
光モジュール事業本部 営業部
電話 : 044-754-3135 (直通)
E-mail : sales@ml.css.fujitsu.com
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