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[お知らせ]

2008-0244
2008年12月4日
富士通株式会社
富士通オートメーション株式会社

「第6回新機械振興賞」において「会長賞」を受賞

~HDDの磁気ヘッド・サスペンション調整技術の開発~

富士通株式会社(以下、富士通)と富士通オートメーション株式会社(本社:栃木県さくら市、代表取締役社長:網代 泰一)は、財団法人機械振興協会(豊田章一郎会長)が主催する「第6回新機械振興賞」において、ハードディスクドライブ(以下、HDD)の磁気ヘッド・サスペンション(注1)のねじれを補正し、高い歩留まりで高品質・高精度なサスペンションを生産できる技術に関する業績「磁気ヘッド・サスペンション調整技術の開発」で「会長賞」を受賞しました。

開発背景

HDDは、パソコンやサーバなどの情報機器だけでなくデジタル家電などに用途が広がり、現在では情報記憶装置として不可欠なものとなっています。近年のHDDの高記録密度化にともない、従来のサスペンションの加工法であるプレス加工では、サスペンションのねじれ精度が限界に達しており、新たな技術が求められていました。

受賞技術


サスペンションねじれ量調整装置

今回受賞した技術は、レーザー・フォーミング技術(注2)を応用し、熱損傷を起こさずに微細部分の曲げ成形が可能で、かつサスペンションのねじれ量を高品質・高精度に調整できる技術です。また、軽量なレンズのみを移動させるだけで照射位置を決め走査できるレンズ・スキャン方式の開発により、高品質なサスペンションを大量に生産することができます。

本技術および装置の開発により、サスペンションの製造歩留まりを向上させ、コストを低減させることができ、将来の記録密度の高いHDDに対応した高精度なサスペンションを効率良く製造することを可能としました。なお、本装置は国内外のサスペンションメーカーやHDDメーカーに導入されており、現在全世界で数十台が稼働中です。


新機械振興賞について

新機械振興賞は、独創性、革新性および経済性に優れた機械工業技術にかかわる研究開発およびその成果の実用化により、新製品の製造、製品の品質・性能の改善、または生産の合理化に顕著な業績をあげたと認められる企業および研究開発担当者を表彰対象とする賞です。富士通は、2000年の第35回機械振興協会賞(新機械振興賞の前身)以来、8年ぶりの受賞となりました。


商標について

その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 磁気ヘッド・サスペンション:
HDDの記録情報を読み書きする磁気ヘッドを支持するバネ部材。
  注2 レーザー・フォーミング技術:
レーザー光を金属板に照射して、板厚方向に生じる熱勾配によって発生する熱応力を用いて塑性曲げ加工を行う方法。

本件に関するお問い合わせ

ものづくり推進本部 生産技術開発統括部
電話:044-754-2415(直通)
E-mail: namagi-laser@ml.css.fujitsu.com



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