PRESS RELEASE
2008年10月20日
明治大学
富士通株式会社
~最大650テラバイトまで拡張可能な学内共有インフラを構築~
明治大学(本校:東京都千代田区、学長:納谷 廣美)はこのたび、ITの活用により研究・教育インフラの拡充を図るため、「大容量キャンパスストレージシステム」を導入し、本年6月より本格運用を開始しました。
本システムは、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 野副 州旦、以下、富士通)が構築し、Windows®ファイルサーバとしては国内大学最大クラスとなる総記憶容量212テラバイト(以下、TB)の大容量ストレージシステムです。さらには、最大650TBまで拡張が可能で、今後のデータ量増大を見据えた発展型のシステムとなっています。
本システムは、学生や教職員が個人で保有しているデータや各研究室・部門単位で所有しているデータを統合して管理するとともに、USBメモリやDVDメディアなどに収まりきらない大容量データを、安全かつ容易に交換できる情報交換のハブとしての役割を担います。また、キャンパスネットワークを介して明治大学の各キャンパスからアクセスが可能で、ユビキタスキャンパスの実現に貢献するものです。
[関連リンク]ストレージシステム ETERNUS (エターナス)
近年、大学内の研究・教育においても、情報システム化の潮流によりあらゆるシーンでITの利活用が不可欠となっています。このような状況の中で、大学内におけるデータ管理は、各研究室や部門単位でファイルサーバの運用を行なっているケースや学生・教職員個々のパソコンにデータを保存しているケースなど、システムのセキュリティ面や運用管理面において統合的な解決策が必要とされています。また、キャンパス内やキャンパスを越えて大容量データのやり取りを安全かつ簡単に行う手段の実現が望まれていました。
明治大学ではこれらの課題を解決するため、理工学部と情報基盤本部が主体となり、生田キャンパス(神奈川県川崎市)、駿河台キャンパス(東京都千代田区)、和泉キャンパス(東京都杉並区)の3キャンパス内のどこからでも利用できる大容量Windowsファイルサーバと、大学での運用に適した形の認証・アクセス制御管理により、任意の管理単位で利用者にアクセス権を付与するシステムを設計しました。このシステムにより、運用管理負荷を抑えつつセキュリティ強化した上で、大容量データを安全かつ容易に交換できるWindowsファイルサーバを実現しました。
なお、本システムは、文部科学省の平成19年度私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等研究設備整備費)を活用して、2007年度に導入したものです。
「大容量キャンパスストレージシステム」は、富士通のストレージシステム「ETERNUS 4000」を採用し、総記憶容量212TBを実現します。これは、Windowsファイルサーバとしては国内大学最大クラスになるものです。また、「Microsoft Windows Server 2003 R2」が提供するハードディスク管理方式「ダイナミックディスク」により、1ボリューム(注1)で64TBという大容量を実現するとともに、利用者に割り当てられたボリューム変更に対し柔軟な対応を実現します。さらには、ボリューム内において、同時に複数のRAIDグループを使って読み書き処理を分散させることで、ファイルサーバとして高いスループットを実現しています。
本システムは、富士通の大学向け統合アカウント管理システム「Campusmate/ICAssist ユーザーマネージャ」を活用して、任意の管理単位を作成し、利用者に任意のアクセス権を割り当てることにより、安全かつ容易な利用を実現します。また、利用者は、明治大学の3キャンパスのどこからでもキャンパスネットワークを介してストレスなくアクセスできます。
本システムでは、「RAID6(注2)」によりハードディスクの冗長化を行い、教育・研究データの保全性を高めています。また、「Microsoft Windows Server 2003 R2」の機能である「共有フォルダのシャドウコピー機能」により、定期的にデータのスナップショットを採取することで、さらなるデータ保全性を追求しています。
明治大学は、ITの活用により、研究・教育における業務の効率化と質の向上を目指すとともに、学生への充実したサービス提供を行い、魅力ある大学作りを行っていきます。
以上
[お客様お問い合わせ先]
富士通株式会社
文教ソリューション事業本部 文教統括営業部
電話 : 03-6252-2560
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