PRESS RELEASE
2008年10月16日
テンパール工業株式会社
富士通株式会社
テンパール工業株式会社(本社:広島県広島市、取締役社長:漆島 宗作、以下、テンパール工業)は、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:野副 州旦、以下、富士通)と共同で、遮断器などの生産を行う国内外の工場および全販売拠点のシステムを統合して、販売から生産、原価・会計にわたる業務プロセスデータを一元管理できる「全社最適化システム」を構築し、このたび本格稼動を開始しました。
新システムは、受注生産から見込み生産までのさまざまな生産形態に対応しており、多様化するお客さまニーズや仕様変更への柔軟な対応を可能にするとともに、生産・流通効率の向上、迅速な経営判断を実現するための基盤となる強力なシステムです。
テンパール工業は中国電力のグループ会社で、分電盤、遮断器などの開発および製造・販売を行っており、遮断器を組み込んだ住宅用分電盤については高いシェアを維持してまいりました。
近年、分電盤は、お客さまニーズの多様化によって受注生産の比率が高まり、標準品からの柔軟な仕様変更が求められております。また、テンパール工業では、海外での生産を拡大しており、国内外の工場をトータルで管理し、調達流通を含めた生産効率の向上に取り組む必要性が高まっておりました。
これらの課題を解決するためテンパール工業では基幹システムを抜本的に見直し、多種多様なお客さまニーズによる仕様変更、受注生産、仕込み生産、見込み生産などの販売・生産形態に柔軟な対応が可能な「全社最適化システム」を富士通と共同で構築しました。
新システムでは、国内外6ヵ所の生産工場および28ヵ所の販売拠点のシステムを統合し、受注から生産、原価計算までの全社業務プロセスの一元管理が可能となりました。
本システムでは、製品特性に合わせた部品の手配管理などが短時間のうちに実行でき、製品仕様に応じた販売・生産の需給調整もきめ細かくサポートできるようになりました。
これにより、お客さまごとに仕様の異なる製品の在庫や生産・出荷の状況をリアルタイムに管理するとともに、急な仕様変更などにも各工場の在庫や生産ラインを活用し、お客さまへタイムリーな製品提供を実現することが可能となります。また、原価管理も海外工場を含め、生産形態に合わせて再構築しております。
「全社最適化システム」は、中堅市場向けの統合基幹業務パッケージとして高い実績をもつ製造業向け生産管理パッケージ「GLOVIA-C/PRONES(グロービアシー・プロネス)」をベースとし、テンパール工業独自の仕様データベースについては、富士通の開発作業体系「SDEM21(エスデム21)(注1)」に基づいて、開発、生産、販売、経理など全部門の担当者がそれぞれの機能を取り込みながら共同で開発し、信頼性の高いトータルシステムを構築しました。また、システム基盤については、富士通のIT基盤「TRIOLE(トリオーレ)」をベースに、UNIXサーバ、IAサーバ、ストレージ、ミドルウェア、ネットワークなどで構築されており、堅牢なシステムを実現しています。
テンパール工業は、CS運動のスローガンである「お客さまから信頼されるナンバーワン企業」を目指し、今後も製品を通じて安心快適な製品を提供してまいります。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
テンパール工業株式会社
電話 : 082-282-1341(直通)
富士通株式会社
中国営業本部 エネルギー営業部
電話 : 082-523-0001(直通)
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