PRESS RELEASE (サービス)
2008-0194
2008年10月14日
富士通株式会社
調達業務プロセスおよびノウハウを見える化
当社は、部材調達におけるコストダウン、品質の向上、環境対応をさらに推進し、商品競争力をより強化するために、全社の集中部材調達体制を支える購買基幹システムに加え、あらたに部材選定から発注までの部材選定業務プロセスおよびノウハウを見える化する「ナレッジマネジメントシステム」を導入し、本日より本格稼動を開始しました。
本システムは、商品開発スケジュールに合わせたタイムリーかつさまざまなポイントを踏まえた部材選定から発注までの部材調達業務を支援します。また、担当者の活動を記録しナレッジとして共有し、組織の調達施策に活用することができます。
近年、購買部門においては、製品企画段階から開発部門と連携し、調達部門としてのノウハウをもとに、商品開発力強化に貢献することが求められています。また、その際に考慮すべき部材調達のポイントはジャストインタイムやコストダウン、環境への配慮、事業継続のための安定調達など幅広く、製品・機種ごとに複雑化しています。
そこで当社は、発注から購入にわたる当社グループの部材調達業務を支える既存の購買基幹システム「PHOENIX(フェニックス)(注1)」に加え、あらたに、部材選定から発注までの部材調達業務プロセスおよびノウハウを見える化する「ナレッジマネジメントシステム」を導入し、部材調達活動を支えるシステム基盤を強化しました。
新システムは、購買部門が、部材選定から発注までの各段階で、コスト、品質、安定供給、デリバリー、環境への配慮といった幅広い視点で最適な部材をタイムリーに提案できる仕組みを実現するものです。既存システムの「PHOENIX」で、部材発注から購入までの業務プロセスを見える化していましたが、ベンダーとの契約条件の交渉から部材決定までの部材選定業務は担当者のスキルに依存しており、また、ノウハウが共有されないといった課題がありました。新システムでは、購買部門として行うべき業務とその際のポイントが提示されるため、購買部門の担当者は商品開発スケジュールを入力することで適切なタイミングでポイントを踏まえた業務を行うことが可能になり、製品開発の初期段階から、ローコスト化やグリーン調達などにつながる提案を行うことができます。また、世界7箇所にある当社グループの調達拠点でその業務記録を共有することで、部材の共通化や調達施策の横展開を行えるなど、経験やノウハウをもつ担当者のナレッジを組織の調達施策に活用することが可能です。
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当社は、2000年には購買部門とお取引先様とのデータ連携を行うネットワークシステム「ProcureMART(プロキュアマート)(注2)」を構築し、注文、所要、見積もり、技術情報のEDI(注3)化を実現しました。また、2001年より、全社の購買機能を購買本部に一本化し、2002年にはグループ会社も含め集中調達化を進め、コストダウンやお取引先様とのパートナーシップ強化を図ってきました。さらに、2007年には、大規模災害などの不測の事態におけるお取引先の事業継続(BC:Business Continuity)能力の強化支援を行い、商品・サービスの安定的な供給能力を維持するための取り組みを強化するなど、業界に先駆けた取り組みを積極的に行ってきました。今回、部材選定から発注までの部材調達業務プロセスおよびノウハウを見える化する「ナレッジマネジメントシステム」を導入し、さらなる、商品開発力強化に取り組んでいきます。
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記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
購買本部 調達戦略室 e-Procurement推進部
電話 : 044-754-2025
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