PRESS RELEASE （サービス）

三国コカ・コーラボトリング 清涼飲料運送などの車両で20％燃費削減

～デジタルタコグラフを活用しエコドライブ推進を強化～

三国コカ・コーラボトリングは、これまでも、需給計画の精度向上、物流拠点の集約および物流ルートの見直しや、車両の低公害車化を推進するなど、物流面でも環境対策に取り組んできましたが、化石燃料の高騰や地球温暖化防止への取り組みとして、より一層の強化が課題になっていました。

そこで、エコドライブ推進のさらなる強化を図るため、2007年9月よりベンディング業務を行う、三国ロジスティクスオペレーションの本社を含む21拠点・300台を超える車両にデジタルタコグラフを搭載し、セールスドライバー1人ひとりの運転状況、急な加減速、アイドリングなどの運行状況を可視化するシステムを導入しました。

運行支援システムのイメージ

運行支援システムの概要

車両に搭載されたデジタルタコグラフで、運転中の「速度」「エンジン回転」といった運転情報、「作業場所」や「走行軌跡」といった作業情報を記録し、帰社後、これらの情報をもとにした「運転日報」、運行状況の把握や帳票の自動作成がおこなえます。また、対面指導時に活用することにより、「安全運転」「経済運転」「輸送品質の向上」の意識向上に寄与します。なお、今回は、株式会社ナブアシスト（本社：群馬県前橋市、代表取締役：望月明夫）が、「Navisia運行支援システム」を活用し、本システムを構築しています。

運行支援システムの特長

1. 音声ガイダンスにより、運転中に違反を警告

   事務所の管理システムであらかじめ設定された車両の「速度」「エンジン回転」「アイドリング時間」などの値を、運転中に超過すると、デジタルタコグラフが音声で警告します。同時に警告のタイミングで標準搭載されたGPSレシーバにより「違反地点」を記録します。全社でルール化された値で運用することで、セールスドライバーに「安全運転」「経済運転」の意識を再認識させるとともに、警告が出ないように運転するだけで、燃費改善に寄与します。

2. 「運転日報」やさまざまな視点での「運転評価表」により運転の傾向を評価・把握

   運行時の走行情報だけでなく、GPSレシーバや操作部を活用し「運転日報」を自動作成することが可能です。帰社後、日報の作成に時間を要することも無くなるので、業務効率が図れます。また、「運転評価表」を活用することで、さまざまな視点から運転状況や傾向を把握し、運転指導に役立てることも可能です。数値化・グラフ化された帳票により、運転意識のさらなる向上、燃費改善に寄与します。

3. 実績に基づいた適切なエネルギー使用量の把握

   車両からの走行情報を記録しているので、事務所システムで給油量の登録により「燃費集計表」を自動作成することが可能です。「燃費集計表」は前年同月比も確認でき、エネルギー使用量の適切な把握に寄与します。また、これらの実績数値は他のシステムに連携が可能な形式で、監督官庁や社外への報告資料を実態数値で容易に編集することが可能です。

今後の取り組み

三国コカ・コーラボトリングでは、地球温暖化防止への取り組みとして、引き続き、グループ全体での製造、物流・輸送、販売、オフィスを含む全事業プロセスにおけるCO₂排出総量の削減・環境貢献に取り組んでいきます。

富士通は、「CO₂削減施策コンサルティング」を中核に、CO₂排出量の「実態把握」「削減施策立案」「導入展開」「評価」を一貫したソリューション「グリーン物流ソリューション」を提供し、お客様のCO₂排出量削減を支援するとともに、関係機関への報告資料作成を自動化するなど、業務の効率化を実現することで、お客様の環境経営、ひいては企業競争力向上に貢献していきます。また、全社的には、2007年12月10日より「Green Policy Innovation（グリーン・ポリシー・イノベーション）」を開始しています。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  注1 デジタルタコグラフ：

国土交通省の規格認定を受けた記録計。「速度」「距離」「時間」だけでなく、GPSレシーバを標準搭載し、作業場所などの正確な位置情報も記録可能。

関連リンク

• 三国コカ・コーラボトリング株式会社 環境保全活動
• 三国ロジスティクスオペレーション株式会社 環境への取り組み
• 株式会社ナブアシスト
• 「運行支援ソリューション」

本件に関するお問い合わせ

富士通株式会社
産業・流通ソリューションビジネスグループ ITS事業部 ビジネス企画部
電話 ： 044-754-3239 （直通）

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