PRESS RELEASE
2008年8月1日
関東学院大学
富士通株式会社
関東学院大学(本校:神奈川県横浜市、学長:松井 和則、以下、関東学院)と富士通(本社:東京都港区、代表取締役社長:野副 州旦、以下、富士通)はこのたび、関東学院における2008年度の工学部の入学生を対象に、日本で初めて、インターネット上にコミュニケーションの場を提供するソーシャルネットワークサービス(以下、SNS)とパソコンを利用した学習形態であるe-Learning を融合した入学前教育を実施いたしました。
関東学院では、2007年12月から4ヶ月間、学生個々の学力レベルに合わせた繰り返し学習に有効なe-Learningとコミュニケーションを活性化できるSNSのメリットを組み合わせた入学前教育を行いました。これにより、学生が入学後に必要となる基礎学習と情報リテラシー教育に加え、今回新たに、大学と学生および学生同士のコミュニケーションを可能にし、入学前の学生が抱える不安・疑問の解消や共同研究などに重要となるコミュニケーション能力の向上といった効果をあげることができました。
関東学院では、2002年から推薦入試合格者とAO入試(注1)合格者を対象に、大学での専門教育に必要となる数学・英語・物理などの基本的な知識を再確認し大学での講義をスムーズに受講できるように、紙やDVDなどの教材を利用した通信教育による入学前教育を実施しています。2006年には、他大学に先駆けて、工学部でe-Learningを取り入れたことで、通信教育では実現できなかった学生一人ひとりの詳細な学習履歴やテスト結果の収集・分析を可能にし、入学後の学習指導やキャリアアドバイスに活用するなどして、積極的に学生の個別指導を行っています。これらの取り組みにより、e-Learningの学習履歴から夜間に学習する学生が多いことが分析でき、夜間でも学生の疑問を解決できる仕組みを構築する必要性が見えてきました。
そこで、関東学院と富士通は、2008年度の工学部の入学生を対象にe-Learningによる入学前教育にSNSのコミュニティ機能を新たに取り入れたシステムを構築し、大学と学生および学生同士のコミュニケーションの場を提供しました。これにより、入学後の学校生活や学習に対する不安の解消や、疑問の解決、共同作業が多い工学部の学生に重要となるコミュニケーション能力の向上といった効果をあげるなど、入学後の学生生活の環境づくりを強化することができます。また、学生は、学習上の問題や疑問をSNSのコミュニティの場に投げかけることで、夜間でも大学や学生からアドバイスを受けられ、学習を中断することなく入学前教育に取り組むことができます。
|
今回のシステムでは、e-Learningのアプリケーションソフトウェアとして高い実績をもつ「Internet Navigware(インターネットナビウェア)」をベースにしたアウトソーシングサービス「NavigStage(ナビステージ)(注2)」を、またSNSについては、大規模な企業・組織で豊富な利用実績のあるソフトウェア「知創空間(注3)」をベースにしており、富士通グループの製品が幅広く採用されています。これらの製品およびサービスにより、関東学院では、学生一人ひとりの自発性をひきだしながら高いセキュリティ環境で、基礎学習だけに留まらないSNSとe-Learningを融合した入学前教育を運用することが可能になりました。
関東学院は、2004年度より、コミュニケーション・プレゼンテーション能力を高めるべく初年時教育として「フレッシャーズセミナ・プロジェクト」を実施しています。また、2009年度より、工学部に将来の職業を見据えた知識を習得できる「12コース制(注4)」を導入する予定であり、大学教育から就職まで手厚いプログラムの提供に向けて積極的に取り組んでいます。今後は、SNS とe-Learningを融合した入学前教育で得られた学生の学習状況などの情報を基に、学生思考の分析やさらなる教育プログラムの考案を行い、より質の高い教育を提供していきます。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
関東学院大学 工学部庶務課
電話: 045-786-7096 (直通)
富士通株式会社
文教ソリューション事業本部 文教支援統括部
電話: 03-6252-2565 (直通)
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。