PRESS RELEASE （サービス）
2008-0141
2008年6月25日
富士通株式会社
Trusted Computing Groupのプロモーターに昇格
～高信頼、高セキュリティのリーディングカンパニーを目指す～
当社は、コンピュータ環境におけるセキュリティ技術の向上を目的とした国際標準化団体「Trusted Computing Group（以下、TCG）」の組織運営・普及促進をおこなうプロモーター(注1)に昇格しました。
これにより、当社は、従来以上にTCGでの活動の幅を広げ、安全で信頼できるコンピュータ環境を実現するとともに、お客様が求める高信頼、高セキュリティな製品・サービスを提供するグローバルなリーディングカンパニーを目指します。
TCGについて
TCGは、非営利団体として2003年に設立され、世界のIT関連主要企業135社（2008年6月時点）で構成されています。サーバやネットワーク、周辺機器、デバイスに至るまで、高信頼、高セキュリティを備えたハードウェアやソフトウェアの標準仕様を開発、策定、促進しています。
当社の取り組みについて
当社は、TCGの趣旨に賛同し、TCGの設立当初からコントリビューター(注2)として活動してきました。TCGの活動は、安全で信頼できるコンピュータ環境の実現を目指す当社のさまざまな取り組みと合致するものです。
例えば、当社が開発した複合認証技術は、利用者・機器・環境の三要素による認証によって、高度な安全性を実現します。当社は、この技術をTCGの認証技術の作業部会であるAWG(注3)に提案し、標準化の作業をおこなっています。
また、当社は、TCGの仕様や当社独自のノウハウなどに基づいて、TPM(注4)を標準搭載した法人向けパソコンやセキュア・アクセスルータ、強力な256ビットのAES(注5)暗号化機能を内蔵したHDD装置など、高信頼・高セキュリティの製品・サービスを提供しています。これらの製品は、安全で信頼できるコンピュータ環境の基盤の一部となるものです。
今後も、当社は、TCGへ当社の技術やノウハウなどの提案活動を引き続きおこない、TCG仕様の発展・普及・促進を図るとともに、セキュアな製品・サービスを提供し、お客様の高度なニーズにお応えしていきます。
TCG会長 スコート・ロトンド氏のコメント
富士通は、認証技術、安全なネットワーク接続技術、ストレージ技術などの作業部会の活動において、継続的なご尽力をいただいたことに謝意を表します。今後、プロモーター・メンバーとしてのさらなる貢献を期待しています。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 プロモーター：
- TCGの会員資格のうち最上位であり、技術面だけでなくTCGという組織の運営を含めた活動全体に参画し、TCGの仕様の普及促進を牽引する立場の会員。TCGの常任メンバー。
- 注2 コントリビューター：
- TCGの会員資格のうち、TCGに技術を提供し、標準の作成に参加する立場の会員。他に、TCGが策定した標準を利用する立場のアダプターがある。
- 注3 AWG（Authentication Work Group）：
- TCGで認証技術を担当する作業部会。当社が議長を務める。
- 注4 TPM（Trusted Platform Module）：
- パソコンのデータの漏洩防止を目的としたチップのこと。主に企業向けのパソコンに標準搭載される。
- 注5 AES（Advanced Encryption Standard）：
- 米国商務省標準技術局によって選定作業が行われている、米国政府の次世代標準暗号化方式。
本件に関するお問い合わせ
広報IR室
電話 ： 03-6252-2175 （直通）
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。
