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PRESS RELEASE (サービス)

2008-0136
2008年6月23日
富士通株式会社

PLMソリューションの開発・販売・サポート体制を強化

~製造業のお客様の製品開発力強化と競争力向上に貢献~

当社は、製造業のお客様における製品の企画・開発から保守までをトータルにサポートする、PLM(Product Lifecycle Management)事業を強化いたします。お客様の競争力の源泉である現場に根ざした設計・開発力の強化と効率改善に貢献する製品・ソリューションを開発・提供するために、PLM分野の技術者を専門会社に集結させ、7月1日より、新体制でビジネスを推進いたします。

新体制では、設計を支援するCAD(Computer Aided Design)製品の開発機能を、自動車業界向けのCAD製品の開発・販売、サポートを専門に行うデジタルプロセス株式会社(以下、デジタルプロセス)に集結させ、当社およびグループ各社がもつ電気・機械系および電子部品・電子回路分野のノウハウを融合させることで、PLMソリューションの企画・開発、サポート力をさらに強化いたします。また、製品情報管理を行うPDM(Product Data Management)製品については、当分野で高い実績をもつ株式会社富士通長野システムエンジニアリング(以下、富士通長野システム)に技術者を集結させて、強化を図っていく予定です。販売およびシステム構築は、従来どおり当社およびグループ各社が行います。

当社グループは、新体制により、お客様のパートナーとして、製品開発力強化と競争力向上に貢献していきます。

当社グループでは、「ICAD/SX(アイキャドエスエックス)(注1)」や「SolidMX(ソリッドエムエックス)(注2)」をはじめとする三次元CAD製品やPDM製品「PLEMIA(プレミア)」、仮想製品シミュレータ「VPS(Virtual Product Simulator、ブイピーエス)」といった日本発のPLM製品を幅広く開発、提供しています。電機・精密機械や自動車業界をはじめとする約1万社のお客様に導入いただいており、現在、日本国内のPLM市場で第二位のシェア(注3)をもっています。

近年、製品のライフサイクルの短期化や複雑化、企業間競争の激化などにより厳しさが増す製造業のものづくりでは、PLM製品を活用して、開発期間の短縮、コスト削減、品質の向上を行うことが重要になっています。また、世界に普及している欧米型のPLM製品では、多機能技術者によるチームワークを重視した日本型の開発設計スタイルやお客様の現場業務のノウハウを活かしきれないといった課題もあります。

当社は、このような課題を解決するために、当社およびグループ各社がもつCAD開発機能をデジタルプロセスに結集させ、新体制でビジネスを推進していきます。デジタルプロセスは、専門会社としての技術力・製品開発力をいっそう強化するとともに、お客様のものづくり現場に密着したPLM製品の開発、ならびに技術者の育成に取り組んでいきます。

また、PDM製品については、ものづくり業務の流れと密接に関係するツールであり、お客様の業務の特徴を捉え、お客様が改善の積み重ねで形作ったものづくり業務に、システムのカスタマイズで適合させることが重要であるため、当分野のSIサービスで高い実績をもつ富士通長野システムに開発、システム構築・サポートの機能を集結させます。

新体制では、お客様の現場業務のノウハウを活かした付加価値の高いPLM製品を開発・提供していくだけでなく、電子化が急速に進む機械装置や自動車などのように電気・電子系(エレキ)と機械系(メカ)の技術を融合させ、一体化したチームで、より進化した製品開発を目指していきます。

また、当社グループは一丸となって、日本のものづくり現場発のIT製品・ソリューションが世界のものづくりを変える日を目指して、グローバルにPLMビジネスの拡大を図っていきます。

なお、2008年6月25日(水曜日)から27日(金曜日)に東京ビッグサイトにて開催される「設計製造ソリューション展」において、当社とデジタルプロセスによる当社グループのPLM製品の出展を予定しています。

当社グループのPLMソリューション

当社グループのPLMソリューション

デジタルプロセス株式会社の概要

商号  :  デジタルプロセス株式会社 (英語名:DIGITAL PROCESS LTD.)
本社所在地  :  神奈川県厚木市中町 2丁目 9番 6号 厚木会田ビル
代表者  :  代表取締役社長 間瀬 俊明 (ませ としあき)
事業内容  :  自動車分野をはじめとする機械製品の企画、開発、保守に必要となるPLMソリューションの開発および提供。主なPLM製品に、三次元CAD「ICAD/SX」、デジタルプロダクションツール「VridgeR(ブリッジャー)(注4)」、「SolidEdge(ソリッドエッジ)(注5)」、「NX(注6)」、PDMソフトウェア「Teamcenter(チームセンター)(注7)」などがある。
設立年月日  :  1987年2月20日
資本金  :  3億5,000万円(当社全額出資)
従業員数  :  700名(2008年4月現在)
設立経緯  :  1987年に日産自動車の関連会社として設立された自動車を中心とする製造業向けのソフトウェア製品の企画、開発、サービスを行う「日産デジタルプロセス株式会社」の全株式を2000年に富士通が取得し、現「デジタルプロセス株式会社」となる。

株式会社富士通長野システムエンジニアリングの概要

商号  :  株式会社富士通長野システムエンジニアリング
(英語名:FUJITSU NAGANO SYSTEMS ENGINEERING LIMITED)
本社所在地  :  長野県長野市鶴賀緑町1415 大通りセンタービル
代表者  :  代表取締役社長 門前 弘邦 (もんぜん ひろくに)
事業内容  : 
  • 長野県内のお客様へのシステムソリューション、ITコンサルティング
  • PLMソリューション、およびネットワークソリューションの開発、提供
  • インターネットプロバイダー事業、アウトソーシングサービスの提供など
設立年月日  :  1984年2月21日
資本金  :  2億円(当社全額出資)
従業員数  :  498名(2008年5月21日現在)

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 ICAD/SX:
デジタルプロセスが開発・販売する機械系3次元CAD製品。機械装置のみならず、ライン全体といった超大規模データも高速レスポンスで操作できる他、2次元・3次元混在設計における操作性の高さなどを特長とする。
  注2 SolidMX:
当社が開発・販売する2次元CADとの融合を強化したミッドレンジ3次元CAD製品。
  注3 日本国内のPLM市場で第二位のシェア:
矢野経済研究所「2007年度CAD/CAM/CAEシステム 市場の中期展望」別データより引用。
  注4 VridgeR:
デジタルプロセスが開発・販売する自動車開発で培ったノウハウを詰め込んだ三次元仮想シミュレータ。自由曲面で構成される車や航空機などの大容量データも、軽量なノートPCなどで利用可能。
  注5 SolidEdge:
シーメンスPLMソフトウェアの機械系ミッドレンジCAD製品。デジタルプロセスが販売・サポートする。
  注6 NX:
シーメンスPLMソフトウェアのハイエンドCAD、CAM、CAE統合製品。デジタルプロセスが販売・サポートする。
  注7 Teamcenter:
シーメンスPLMソフトウェアのPDM製品。デジタルプロセスが、販売・サポートする。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通株式会社 広報IR室
電話 : 03-6252-2174 (直通)


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