(報道発表資料)
2007年11月21日
Ubilaプロジェクト
国立大学法人 九州工業大学
慶應義塾大学
株式会社KDDI研究所
国立大学法人 東京大学
日本電気株式会社
富士通株式会社
~ 状況に応じたあなただけの適切なサービスを提供する知的・高機能な
ネットワーク・サービスを実現します~
Ubila(ユビラ)プロジェクトでは、ユビキタスネットワーク内の多くの機能が連携し、どこにいてもユーザに最適なサービスを提供するための総合技術を開発しております。それらの成果としてのデモンストレーションを11月29日-30日に秋葉原 UDXに於いて開催されるユビキタスネットワークシンポジウム(UNS) 2007で行います。
1. | 会期 |
: | 2007年11月29日(木)から30日(金) |
2. | 会場 |
: | 秋葉原 UDX及び秋葉原ダイビル(JR 秋葉原駅 徒歩すぐ) |
3. | 開催詳細 |
: | ユビキタスネットワーキングフォーラムをご覧下さい。 |
ユビキタスネットワーク社会(ネットワークがすみずみまで行き渡った社会)を実現するため、平成15年度から5年計画で総務省によって進められている「ユビキタスネットワーク技術の研究開発」配下のプロジェクトである「ユビキタスネットワーク制御・管理技術」に、6機関の体制(通称:Ubilaプロジェクト )でそれぞれ取り組んでまいりました。
状況に応じてあなただけの適切なサービスを提供する知的・高機能なネットワーク・サービスの実現を目指した本プロジェクトも、今年度は最終年度として、これまでの開発技術の集大成をデモンストレーションとしてご紹介いたします。
UNS2007では、ユビキタス社会を支えるネットワーク系展示と、ユビキタス社会での価値創造を具現化するアプリケーション系展示をご紹介しております。ネットワーク系展示では、ユーザにとって快適なネットワークを実現するために、複雑で大規模なユビキタスネットワークを的確な状況把握に基づいてネットワークを制御する技術を紹介いたします。一方、アプリケーション系展示では、実世界の状況をユビキタスネットワークに流通・活用することで、ユーザに適したサービス、情報を提供する技術を紹介いたします。
それぞれのデモの概要は以下の通りです。
(ネットワーク系展示)
「ユビキタスネットワークを支える基盤技術の力」をコンセプトに、ユーザからの要求に応えることを可能にするためのネットワーク上での品質劣化や障害情報を取得する技術や、単一ネットワークもしくは複数ネットワークを制御する技術を紹介いたします。
ネットワークの品質を効率的に計測し、品質劣化箇所を迅速に推定。計測情報を他のアプリケーションに提供し、快適なユビキタスネットワークの実現を支えます。
障害発生時、大規模なネットワークの中から、効率的に障害ルータを特定。予備ルータにつなぎ替えるだけの簡単操作で迅速復旧。ユビキタス・ネットワークの運用を「かんたん」にします。
ユーザをとりまく環境やネットワーク状況などの情報(コンテキスト)に応じて大規模ネットワークを制御。高品質なサービスを安定して提供します。
コンテキスト情報を、サービスが迅速・効率的に利用できるように流通させる基盤技術です。通常時には低コストで負荷をかけず、緊急時には高品質で迅速にサービスを提供します。
ユーザとネットワークの間の双方向のコンテキストの提示により、双方が認識する現状況において、ユーザにとって主観的満足度の高いサービスを提供できます。
本デモシステムは、UAA大阪大学開発のPIAX(P2Pプラットフォーム)に、Ubila九州工業大学考案の感性情報を用いたP2P検索機構(感性オーバレイ)を実装したものであり、P2Pネットワーク参加者が感性の近い人から情報推薦を受けることを可能にします。
(アプリケーション系展示)
「みんなをつなぎ、あなたをもてなす。~快適で安全な生活を支えるユビキタスネットワークサービス~」をコンセプトに、実空間の状況の情報をセンサや携帯電話でユビキタスネットワークに取り込み、状況に応じて適切なサービスを提供することで、ユーザに価値をもたらします。
携帯電話に備わった機能を使って、その場で簡単に日常生活の記録(ライフログ)を作成。友人とライフログを共有して、口コミ情報の交換も容易にできます。
携帯電話を使って、いつでもどこでもクチコミを特定メンバで交換する新たなコミュニケーション・スタイルを提案します。メンバのPCや携帯電話をシームレスにつなぎ、サーバを経由しない効率的なクチコミ交換を可能にする、大規模P2Pネットワークのオンデマンド制御を実現しました。
センサにより実空間から取得したユーザの行動をプレゼンス情報として共有し、共有されたプレゼンス情報をトリガとした実空間デバイスの操作を実現します。これにより、位置的に離れた友人と実空間上の体験を簡単に共有することが可能になります。
屋外空間から家庭内に関するユビキタス環境の構築を支援するuServiceの提案を行います。超小型センサノードで都市空間の環境モニタリングを行えるAirynote、持ち運び可能なRFIDセンサデバイス @Readerによる商品情報の取得、Smart-Furoshikiによる安価な卓上での日用品の検出システム、日用品に取り付け可能なDIY Smart Objectセンサによるサービス構築、そして、近未来のIT家具部材uTextureを紹介します。
建物中に高密度に配置されたセンサノードから加速度データを収集し、地震発生時の構造物の歪み方などから建物の健全性の評価を行います。建物が危険な状態にあると判断されたときにはユーザにすばやくその情報を通知します。
受取人の在宅状況をみてタイミングよく荷物を配達。受取人と宅配業者双方のセキュリティ条件、宅配業者の配送状況にあわせて、受取人のプライバシーを保護します。
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UNS 2007 と合わせて、秋葉原オノデン本店様及びKAIYODOホビーロビー東京様のご協力の下、実証実験 "Live! Commerce Akiba" (別添資料) も開催されます。新しい文化を創造し常に新しいカルチャーを創り出す原動力となっている"Akiba"に着目しLive!な経済活動を支援する新しいユビキタス技術を検証します。
以上
ネットワークソリューション事業本部 テレコムソリューション事業部
電話: 044-754-2765
E-mail: ubila-fj@ml.labs.fujitsu.com
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