Fujitsu The Possibilities are Infinite

 

  1. ホーム >
  2. プレスリリース >
  3. 世界初!4チャネルのHDMI(TM)ポートに対応したデジタルテレビ向けFRAM搭載LSIを新発売
  • English

PRESS RELEASE (デバイス)

2007-0231
2007年11月12日
富士通株式会社

世界初!4チャネルのHDMI™ポートに対応した
デジタルテレビ向けFRAM搭載LSIを新発売

当社は、デジタルテレビに接続されたAV機器が読み出す解像度などのディスプレイ情報を格納し、4つのAV機器にワンチップで対応するデジタルテレビ向けメモリ機能LSI「MB85RF402」を世界で初めて開発し、本日よりサンプル出荷を開始します。

本製品は、デジタルAV機器を接続するための標準規格HDMI™(注1)に対応し、従来はHDMI™ポートごとに必要であったHDMI™コネクター4ポート分のディスプレイ情報用メモリを1つのFRAM(注2)に集約したLSIです。デジタルテレビに本製品を搭載することで、ディスプレイ情報の高速書き込みと、部品点数、実装面積削減によるコストダウンが可能です。


「MB85RF402」の動作イメージ
拡大イメージ

近年、薄型テレビなどのデジタルテレビには、DVDプレーヤーやレコーダ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機などを接続するために数多くのデジタルインターフェースが搭載されています。デジタルインターフェースのひとつであるHDMI™(High-Definition Multimedia Interface)は、高品質の映像や音声、さらに機器を自動的に制御するための信号を1本のケーブルで送受信できる最も標準的な規格として普及しています。DVDレコーダなどの映像や音声を出力する側の機器は、デジタルテレビの性能に最適な出力を行うために、接続先のデジタルテレビからHDMI™を通じて、解像度などのディスプレイ情報(EDID:Extended Display Identification Data)(注3)を読み出しています。

本製品は、HDMI™コネクター4ポート分のディスプレイ情報用メモリを1つのFRAMに集約することで、デジタルテレビの多彩な使い方とコストダウンを実現します。

なお、本製品は、2007年11月14日(水曜日)から16日(金曜日)にパシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2007 組込み総合技術展」に出展します。


新製品の特長

  1. ワンチップで最大4つのHDMI™ポートに対応

    デジタルテレビではHDMI™ポート数は年々増加しています。本製品はHDMI™ポートから送られるディスプレイ情報を伝えるためのDDC(Display Data Channel)(注4)インターフェースを4チャネル装備し、デジタルテレビの多彩な使い方を実現します。

  2. 部品点数および実装面積削減によるコストダウン

    HDMI™ポート固有のディスプレイ情報を自動検索し、FRAMに格納された共通データから自動変換出力することが可能です。これにより、従来、E²PROM(注5)が4個必要であったディスプレイ情報用メモリ機能を本製品1個で実現します。周辺部品も含め部品点数削減ができ、デジタルテレビのトータルコストの削減を可能にします。

  3. デジタルテレビ製造時のデータ書き込み工程の時間を短縮

    従来、ポートごとに使用されていたディスプレイ情報用メモリを、データの高速書き込みを行うFRAM1つに集約することで、デジタルテレビ製造時のデータ書き込み工程の時間短縮を実現します。

サンプル価格、およびサンプル出荷時期

製品名 サンプル価格(税込) サンプル出荷時期
「MB85RF402」 90円(1万個発注時) 2007年11月12日

販売目標

月間100万個

主な仕様

メモリ容量 2048ビット(256バイト)
インターフェース DDC 4チャネル (I²C時100kHz/400kHz対応)
パッケージ TSSOP 16ピン

商標について

  • EDIDおよびDDCはVideo Electronics Standard Association(VESA)の商標です。
  • HDMI、HDMIロゴおよびHigh-Definition Multimedia InterfaceはHDMI Licensing LLCの商標または登録商標です。
  • その他記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 HDMI™(High-Definition Multimedia Interface):
AV機器向けのマルチメディアインターフェース。映像、音声を非圧縮でデジタル伝送できる。
  注2 FRAM:
Ferroelectric Random Access Memory(強誘電体メモリ)。強誘電体膜をデータ保持用のキャパシタに利用したメモリ。電源を切っても内容を保持する。データの高速な書き込み動作、低消費電力、書き換え回数が多いといったROMとRAMの長所を併せ持つ。FeRAMとも呼ばれる。
  注3 EDID(Extended Display Identification Data):
表示機器の情報を格納するためのデータ構造体で、Video Electronics Standard Association(VESA)で規格化されている。
  注4 DDC(Display Data Channel):
EDIDを読み出すための通信方法で、Video Electronics Standard Association(VESA)で規格化されている。
  注5 E²PROM:
Electrically Erasable Programmable Read Only Memory。電気的に消去、読み書き可能なROMで不揮発性メモリの1つ。

関連リンク

拡大画像

本件に関するお問い合わせ

電子デバイス事業本部 システムマイクロ事業部 マーケティング部
電話: 03-5322-3383 (直通)
入力フォームお問い合わせフォーム



プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。