PRESS RELEASE (デバイス)
2007-0110
2007年5月15日
富士通株式会社
~当社「FR」ファミリー用に「SOFTUNE µT-REALOS/FR」を開発~
µT-Kernelとは、小規模な組込み機器を対象としたリアルタイムOSであり、ユビキタス・コンピューティング基盤技術の標準化・推進団体であるT-Engineフォーラム(東京都品川区、会長:坂村健・東京大学教授)から2007年3月28日にµT-Kernel仕様書およびリファレンスコードが一般公開されています。
今回開発した「µT-REALOS/FR」は、この仕様に準拠し、「FR」ファミリーに最適に実装したリアルタイムOSです。µT-Kernelに準拠したOSの販売を行うのは、当社が業界で初めてです。
本製品は、TV、エアコンなどの家電製品や、自動車メーター、カー・オーディオなどの車載製品、産業用インバーターなどに最適です。
なお本製品について、5月16日(水曜日)から18日(金曜日)に東京ビッグサイトで開催される「第10回組込みシステム開発技術展」で展示します。
製品名 | 販売価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
SOFTUNE µT-REALOS/FR | 200万円 | 2007年7月 |
価格はロイヤリティ・フリー、1年間技術サポート付き
µT-Kernel は、T-Engineフォーラムの標準OSであるT-Kernel仕様と互換性があるため、T-Kernel上のアプリケーションプログラムをµT-Kernel上に移行したり、T-Kernel上のさまざまなデバイスドライバをµT-Kernel上で容易に利用することができ、アプリケーションプログラムの開発効率が向上します。µT-Kernelは、T-Kernelを小規模組み込みシステムへ適応できるように最適化しており、高速化、省メモリ化を実現しています。
コンフィギュレータ(注3)を利用してカーネル機能を取捨選択することにより、アプリケーションプログラムに最適な性能とメモリサイズのカーネルを構築することができます。
今後提供予定のµITRON互換APIにより、従来のµITRON仕様に準拠した「REALOS/FR」をご利用のお客様も、容易にµT-Kernelへ移行し、µITRON上のアプリケーションプログラムを「µT-REALOS/FR」上で利用できるようになります。
アプリケーションプログラムの実行時間、消費電力量のチューニングのための支援ツールを提供予定です。プログラム実行上のボトルネック要因を解析してチューニング支援情報を出力します。
本製品は、当社製統合開発環境「SOFTUNE Workbench」に完全に対応しており、プログラム作成からデバッグまでシームレスな開発環境を提供します。また今後は、オープンアーキテクチャーで拡張性に優れたEclipse(注4)ベースの開発環境を提供予定であり、これにより、お客様に合わせてカスタマイズした開発環境を構築できます。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
電子デバイス事業本部 システムマイクロ事業部 ソリューション技術部
電話: 044-754-2181 (直通)
E-mail: edevice@fujitsu.com
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。