幅広い温度環境(－40℃～85℃)に対応した伝送距離40km、
小型(XFPタイプ) 10Gbps 光トランシーバの販売開始

当社は、－40℃～85℃までの幅広い温度環境に対応した、伝送距離40km用の XFP^(注1)タイプ10Gbps光トランシーバの開発に成功し、同製品を7月1日より、販売します。

本トランシーバ製品を採用することで、光伝送装置の小型化、高速化が可能となるとともに、より厳しい温度環境への装置設置を可能とします。

本格的なブロードバンド、ユビキタス社会の到来をむかえ、基幹ネットワーク、企業内ネットワークの情報トラフィック量は飛躍的に増加し、さまざまなアプリケーションを活用する大容量・高信頼の光ネットワークを支える光トランシーバが求められています。

その中でも、XFPタイプの光トランシーバは、国際的な業界標準である「10Gbps MSA^(注2)光モジュール」の中で最も小型で、光インターフェースと電気インターフェースの着脱が可能であることから次世代10Gbps光トランシーバとして注目され、各社で開発が進められています。

従来のXFP光トランシーバの動作保証温度範囲は、一般的に－5℃～70℃ですが、近年光伝送装置の小型化や高速化、多ポート化による装置内部の温度上昇への対応、およびより厳しい温度環境への装置設置の要求から、動作保証温度範囲の拡大が求められています。

今般、当社は、以下の技術開発に成功したことにより、－40℃～85℃の幅広い温度環境で安定動作する40km伝送用XFPタイプの10Gbps光トランシーバを製品化しました。

今後は、本技術を他製品へも適用し、-40℃～85℃の広い温度範囲に対応したラインナップを拡充していきます。

本製品の特長

10Gbps帯での9.95Gbpsと10.3Gbpsのレートに対応
SONET^(注3)などの通信装置向け(9.95Gbps)と、10ギガビットイーサネットのデータコム装置向け(10.3Gbps)の両方に利用できます。
－40℃～85℃の広い温度環境で安定動作
広い温度範囲で光デバイスを安定に動作させる制御回路技術や効率の良い放熱機構の採用により、－40℃～85℃での安定した動作を実現し、装置の小型化、高速化、多ポート化、および温度環境の厳しい屋外設置の装置への搭載を可能とします。
システムの増設や保守性を容易にするプラガブルタイプ
独自の小型光デバイス技術と高密度実装技術を用い、光インターフェースと電気インターフェースの着脱が可能な、XFPタイプのプラガブル光トランシーバを実現しました。本光トランシーバを用いることにより、システムを止めずに増設や保守を容易に行えます。

なお、本製品サンプルを、3月27日から29日まで、米国カリフォルニア州アナハイムで開催されるOFC/NFOEC2007展示会へ出展する予定です。

当社は、G-PONなどのアクセス系から、本製品によるコア、メトロ系に至るまで、幅広い温度環境に対応するラインナップを取り揃えてまいります。

製品名	販売価格（税別）	出荷時期
XFP光トランシーバ	個別見積り	2007年7月1日

2007年度：5億円（富士通の決算期は3月末日です。）

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注1 XFP:: 10 Gigabit Small Form Factor Pluggable の呼称。外形寸法、ピン配置等を統一した業界標準の小型光トランシーバ。
注2 MSA:: Multi-Source Agreementの略。製品のパッケージサイズ、ピン配置、およびスペックなどを複数のベンダー間で共通化することで、製品の安定した供給体制を確立する手法。
注3 SONET:: Synchronous Optical Networkの略。同期光ネットワークの意味で、通信方式の一つ。

電話: 044-754-3757（直通）
E-mail: sales@ml.css.fujitsu.com

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