Fujitsu The Possibilities are Infinite

 

PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2006-0208
2006年12月21日
富士通株式会社

津市役所様の住民情報系システムを
富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」で刷新

~地方公共団体において「PRIMEQUEST」が初稼働 ~

当社は、三重県津市役所(市長:松田 直久、以下、津市)様の住民情報系システムのデータベースサーバを、当社の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST™(プライムクエスト)」で刷新しました。

「PRIMEQUEST」を中核とした新システムは、従来システムと比較し、約半分のCPU使用率で2倍以上の処理性能(注1)を備えており、2006年1月の10市町村による合併により約2倍に増加した津市の住民の皆様に対する迅速かつ安定した行政サービスの提供に貢献しています。

新システムは2006年7月から稼働しており、地方公共団体での「PRIMEQUEST」の稼働は本件が初の事例です。

住民情報システム刷新の背景

津市様の住民情報系システムは、津市様の行政サービス提供の基盤となるミッションクリティカル・システムであり、住基系システム(住民記録システム、総合証明システム、印鑑システムなど)(注2)、税系システム(法人市民税システム、収納システムなど)(注3)、福祉系システム(福祉総合システム、健康管理システムなど)(注4)から構成されます。

津市様は、2006年1月の津地区10市町村による市町村合併にむけて、合併前の2004年から倍増する人口に備え、住民情報系システムのデータベースサーバを8CPUのPCサーバ2台によるクラスタ構成としていました。その後、電子自治体への対応や行政サービス時間の延長・行政サービス拠点の拡大など、将来の行政サービスのいっそうの拡大を見込み、より高性能、高信頼なデータベースサーバへの刷新の検討を行われた結果、メモリやチップセット、クロスバーなど主要ハードウェアを二重化し同期動作させる「システムミラー機構」(注5)によりメインフレーム並の信頼性をもつ、当社の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」を採用されました。

新システムの概要

新システムは、Webアプリケーションサーバに当社のPCサーバ「PRIMERGY RX200」計15台、データベースサーバに「PRIMEQUEST 440」1台(OS:Microsoft® Windows Server® 2003、データベースソフト:Microsoft® SQL Server 2000)、ストレージに当社のミッドレンジディスクアレイ「ETERNUS3000モデル300」1台にて構成されています。

従来のデータベースサーバは、32ビット・プロセッサを8個搭載したPCサーバで運用されていましたが、64ビットの「インテル® Itanium® 2 プロセッサー」を16個搭載した「PRIMEQUEST 440」へ移行したことで、新システムは業務のピーク時でも従来システムと比較し約半分のCPU使用率で2倍以上の処理性能を備えており、津市様職員による迅速な行政サービスの提供に貢献しています。また、従来のシステムではPCサーバ2台によるクラスタ構成でしたが、新システムではメモリやチップセット、クロスバーなど主要ハードウェアを二重化し同期動作させる「システムミラー機構」により、サーバ1台でも十分な信頼性を確保しています。

なお、本システムは、富士通パートナーである株式会社三重電子計算センター(本社:三重県津市、代表取締役社長:小柴 眞治)様が同社自治体向け製品である「G-Partner」を中心に構築されています。

富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」について

「PRIMEQUEST」は、世界初の二重化同期アーキテクチャー「Dual Sync. System Architecture」(注6)の採用により、メインフレームの信頼性・堅牢性とオープンサーバの経済性・柔軟性を融合した、最先端のオープン・ミッションクリティカルサーバです。「大規模データベースシステム」、「基幹システムの再構築」、「ERPプラットフォーム」などに適しており、お客様ビジネスの継続性、機敏性、効率性を最大限に高め、TCOの削減とビジネスの発展に貢献します。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 約半分のCPU負荷で2倍以上の処理性能:
当社の総合検証施設「Platform Solution Center」にて検証。
  注2 住基系システム:
住民記録システム、総合証明システム、印鑑システム、外国人登録システム、国保資格システム、年金システム、年金給付システム、学籍・就学援助システムから構成。
  注3 税系システム:
宛名システム、口座システム、個人住民税・固定資産税・軽自動車税システム、法人市民税システム、収納システム、国保賦課給付システムから構成。
  注4 福祉系システム:
福祉総合システム、健康管理システム、予防接種システム、母子保健システムから構成。
  注5 システムミラー機構:
サーバ内のメモリ、チップセット、クロスバーなどの主要ハードウェアを二重化し、完全同期動作させることで、ハードウェア故障によるシステム停止を回避する高可用技術。OS、ミドルウェア、アプリケーションに特別な変更を加えることなく適用でき、容易に導入、運用が可能。
  注6 Dual Sync. System Architecture:
サーバを構成するハードウェアを徹底的に二重化し、それらの同期動作を高度に制御することで、従来サーバに比べて耐故障性・処理継続性を飛躍的に向上させた、当社独自のハードウェア・アーキテクチャー。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン

電話: 0120-933-200
[受付時間:午前9時~午後5時30分、土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く]


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