PRESS RELEASE (デバイス)
2006-0212
2006年12月21日
富士通株式会社
~最新仕様に対応し、次世代の車載ネットワークを実現~
近年、次世代の車載システムに向けて、従来物理的に接続していた機器間を電気的に制御するX-by-Wire(注3)の技術が注目を集めています。自動車内のデータ量は増加と複雑化が進んでおり、こうした技術の実現には、より高速で信頼性の高いネットワークが必要です。その中でもFlexRayは次世代の車載ネットワークとして有望視されています。
図 FlexRay製品ロードマップ |
拡大イメージ |
当社は、FlexRay推進にむけて、これまで、スタータキット、コントローラーLSI ASSPの提供をそれぞれ他社に先駆け行なってきました(図)。今回開発したFlexRayマイコン「MB91F465XA」は、当社FRシリーズ(注4)32ビット CPUと周辺回路を100ピンの小型パッケージに搭載することで、コンパクトでコストパフォーマンスの高いFlexRayシステムの実現に最適です。また、汎用性の高い仕様により既存のネットワークであるCANからFlexRayへの移行をより柔軟に実現できます。
FlexRay の導入が進むとFlexRay とX-by-Wireにより、将来的には車内のデザインやレイアウトの自由度が大幅に向上し、例えば、ハンドルの左右を自由に設定したり、形状をスティックタイプにするなども可能になります。
当社は今後、本製品をベースに製品開発を加速していくとともに、「FlexRayコンソーシアム」、「AUTOSAR」(注5)、「JasPar」(注6)の会員として標準化活動に積極的に参加し、FlexRayによる次世代車載ネットワークの実現に向けて注力していきます。
製品名 | サンプル価格(税込) | サンプル出荷時期 |
---|---|---|
「MB91F465XA」 | 3,000円 | 2007年1月末日 |
月間10万個
最大内部動作周波数100メガヘルツで動作可能なRISC型(注7)のCPUコアを採用しており、車載向けマイコンとして業界トップクラスの高速処理が可能です。
搭載したFlexRay IPマクロは、ボッシュ社よりライセンス提供を受けているIPで、より信頼性の高い最新仕様FlexRay Ver2.1に対応しています。同社製FlexRay Ver2.1を内蔵したマイコンは世界初です。
「MB91F465XA」は、3.0から5.5ボルトまでの単一電源で動作可能です。そのため、これまでのシステムの電源を変更せずにFlexRayに新たに対応できます。
当社はフラッシュマイコンをコア製品と位置づけ、お客様に3つのバリュー“供給力”、“信頼性”、“技術力”を提供する「FF Value」(富士通フラッシュマイコンバリュー)を提唱しています。当社製品はCANマイコンをはじめとする車載用、デジタルAV、情報家電など幅広い分野で採用され、高い評価をいただいています。
PDF 「MB91F465XA」の主な仕様 (65KB)
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
電話:044-754-2314 (直通)
E-mail: edevice@fujitsu.com
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