Fujitsu The Possibilities are Infinite

 

PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2006-0184
2006年11月9日
富士通株式会社

組込みソフトウェアの新製品「Inspirium(インスピリアム)」を販売開始

~ Web2.0やDLNAに対応 ~

当社は、組込みソフトウェア「Inspirium HTMLブラウザ V3.5」を開発し、当社、ならびに株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長 芋川 敏)から、11月15日より販売開始します。また、DLNA(注1)ガイドラインに対応した組込みソフトウェア「Inspirium PnPライブラリ V1.0」を12月21日より基本機能評価版の提供開始、2007年3月より販売開始します。

新製品はいずれも、携帯電話やカーナビゲーションシステムなどの各種機器に組み込むソフトウェアで、小型のLSIなどに搭載され特定の機能を提供するものです。

「Inspirium HTMLブラウザ V3.5」ではWeb2.0に対応したAjax(注2)機能、RSS(注3)機能を、「Inspirium PnPライブラリ V1.0」ではDLNAガイドラインに対応したパソコンやデジタルAV機器間の連携機能を提供することにより、これらの組込みソフトウェアを製品に組み込む各種機器メーカーは、利用者にいっそう高度なサービスを提供することができます。

また、今回の新製品提供にあわせ、当社の組込みソフトウェア製品およびサービスのブランドを「Inspirium(インスピリアム)」に統一します。

 


組込みソフトウェア「Inspirium(インスピリアム)」のロゴ

昨今、携帯電話、カーナビゲーションシステム、業務機器などの機能は、ますます複雑化し、より高度な機能を持つ組込みソフトウェアが求められています。

当社は、従来より組込みソフトウェア事業を進めておりますが、昨今の組込み機器製品の動向を踏まえて、今般、製品の拡大とブランド名の統一を図りました。

新製品の「Inspirium HTMLブラウザV3.5」は、サーバとの非同期通信により、クライアント側で入力する情報から、次の情報を先読みして表示させるAjax機能や、さまざまな情報をインターネット上から集めて、一元的に表示するRSS機能を搭載しており、組込み機器による豊かなユーザーインターフェースを実現します。

もうひとつの新製品である「Inspirium PnPライブラリ V1.0」は、デジタルAV機器やパソコンなどをDLNAガイドラインでつなぐためのモジュールであり、利用者が必要とする各種コンテンツを機器間で共有することができます。

今般、上記新製品を含めた組込みソフトウェアのブランドを、「輝かしいひらめきの源泉」の意味を込め、ひらめくを意味する「Inspire」と場所を表す接尾語である「-ium」を合わせた造語である「Inspirium(インスピリアム)」に統一します。

「Inspirium」全体で、今後3年間に100億円の売上を目指します。

 

なお、本製品は、「Embedded Technology 2006」(2006年11月15日(水曜日)から11月17日(金曜日)、パシフィコ横浜にて開催)に出展します。

 

今後、当社ならびに株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズは、組込み機器単独で動作するOS、ミドルウェアからサーバ連携ミドルウェアまで、組込みシステムを構築するために必要なトータルソリューションを提供し、より多くのお客様に広くお使いいただけるよう、ユーザーニーズに根ざした開発に取り組んでまいります。

販売価格、および動作環境

製品名 販売価格 動作環境
Inspirium HTMLブラウザ V3.5 個別見積 Linux、ITRON、T-Engine他
Inspirium PnPライブラリ V1.0 個別見積 Linuxその他

本製品の特長

Inspirium HTMLブラウザ V3.5

  1. Ajaxの非同期通信により、リッチなWebアプリケーションをサポート
    • 非同期通信を行うため、データ受信を待たずにリアルタイムなブラウザ操作を実現。
    • 必要な部分だけ情報を更新するため、データの表示が高速かつ、ちらつきのない画面表示が可能。
  2. RSS機能をサポート
    • RSSを利用したサービスに対応可能。

Inspirium PnPライブラリ V1.0

  1. 新しい機器クラスや機器能力の追加を行った、機器間ネットワーク連携のガイドライン「DLNA Networked Device Interoperability Guidelines expanded: March 2006」に準拠
    • 比較的近距離なホームネットワークからPDAなどのモバイルハンドヘルドデバイスまで広く構築が可能。
    • DLNAのオプション機能を広くサポート。
  2. 拡大する利用シーンに合わせた高機能を提供
    • 複数サーバのコンテンツを横断的に検索する横断サーチ機能や、機器毎のアクセス制御機能を提供。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 DLNA:
Digital Living Network Allianceの略。パソコンやデジタル家電機器をネットワークで繋ぐ際のガイドラインを取り決める団体を指す。
  注2 Ajax:
Asynchronous JavaScript + XMLの略。非同期通信を利用して、Webブラウザ上でよりインタラクティブなユーザーインターフェースを実現するための技術。
  注3 RSS:
Rich Site Summaryの略。Webサイトの要約文をXMLベースのフォーマットで配布するための技術。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

ソフトウェア事業本部 フロンティアユビキタスプラットフォームプロジェクト

電話: 044-754-2684(直通)
E-mail: contact-embeddedcore@cs.jp.fujitsu.com


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