PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)
2006-0178
2006年11月1日
富士通株式会社
当社は、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所 (所在:静岡県三島市、所長:小原 雄治)様より、遺伝学・ゲノム科学・生命情報学分野における、世界最高レベルの生命科学研究を支えるIT基盤システムを、一般競争入札の結果、2006年8月31日に受注しました。
本システムは、国立遺伝学研究所 生命情報・DDBJ研究センターが運営し、三大国際DNAデータバンクのひとつである、日本DNAデータバンク(DNA Data Bank of Japan、以下、DDBJ)を中心に、データベースの登録・提供サービスや、検索・解析サービスを提供するシステムです。当社のUNIXサーバ「PRIMEPOWER(プライムパワー)」、PCサーバ「PRIMERGY(プライマジー)」、ストレージシステム「ETERNUS(エターナス)」、XML型データベースエンジン「Interstage Shunsaku Data Manager(インターステージ シュンサク データ マネージャー)」をベースにしたShunsakuサーチャ専用機を中心に構成されます。
新システムは、2007年3月に稼働する予定です。
国立遺伝学研究所 生命情報・DDBJ研究センターは、欧州の生命情報学研究所(EBI)、米国の国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)とともに、三大国際DNAデータバンクとしてDDBJを運営しています。
DDBJは、全世界の研究者がDNAの塩基配列データを登録する「国際塩基配列データベース」であり、生命情報・DDBJ研究センターは、日本における国際的な生命科学研究の拠点として、次の5つのサービスを提供しています。
DDBJには、現在、約6,100万件、650億塩基対の塩基配列データが登録されていますが、その登録件数は1990年代後半から加速したゲノム配列解読により年率約1.5倍という爆発的な勢いで増大しています。
また、DDBJへのアクセスは現在1日約2万件であり、かつ、各種の検索・解析サービスといったDDBJの研究事業に対する研究所外からの利用と期待も増大の一途をたどっており、すでに現在のシステムでの対応は限界に近づいています。
さらに、既存データの検索や解析要求の多様化のために、塩基配列データベースを使用目的に合わせて加工したデータベースや、多種多様な生物系データベースの提供、これらのデータベースをもととした高度な解析機能の提供も求められています。
こうした状況を踏まえ、国立遺伝学研究所様は、塩基配列データと、それ以外の多種多様なデータの連携、検索や解析などのサービスの高速化と安定化を目的に、新システムの構成を検討されました。
一般競争入札の結果、高性能、高信頼を誇る当社のUNIXサーバ「PRIMEPOWER」、センター運用にも対応したPCクラスタ(PCサーバ「PRIMERGY」による)、および世界最大のディスク容量と、世界最高のI/O処理性能を実現する当社のエンタープライズディスクアレイ「ETERNUS8000」、高速な処理を実現する当社のXML型データベースエンジン「Interstage Shunsaku Data Manager」をベースにしたShunsakuサーチャ専用機を中心とする当社システムを採用されました。
新システムでは、従来より提供している「データベース構築・提供サービス」、「大規模解析サービス」「相同性検索サービス」、「キーワード検索サービス」、「遺伝子発現データ登録公開サービス」などのほかに、国立遺伝学研究所様のサービスを利用されるお客様のご要望にお応えする新たなサービスとして、「国際アミノ酸配列データアノテーション公開サービス」、「文献検索サービス」が提供される予定です。
新システムは、主に以下の機器より構成されます。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
電話: 03-6252-2554 (直通)
バイオIT事業開発本部 大規模システム開発室
電話: 03-5480-8623 (直通)
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