PRESS RELEASE
2006-0168
2006年10月24日
富士通株式会社
~無償提供などの社会的貢献を評価~
独立行政法人 情報処理推進機構(略称:IPA、理事長:藤原 武平太)が、10月6日に発表した「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー® 2006」安心・安全分野において、高齢者、障害者にとって分かりやすい、使いやすいなどのアクセシビリティ(注1)を診断する当社のソフトウェアツール群「富士通アクセシビリティ・アシスタンス」が選定され、10月24日に表彰されました。
同賞は、ソフトウェア製品の開発意欲を高めることにより、多くの良質なソフトウェア製品の供給を推進し、利用者の関心を高めつつ、利用の促進を図り、さらに、ソフトウェア・プロダクト市場の拡大、および充実を促進することを目的に、優れたソフトウェア・プロダクトを表彰する権威ある賞です。
当社は、ユニバーサルデザインの基本思想をもとに、誰にでも分かりやすく、使いやすい、そして親しみやすいホームページづくりを推進しています。その1つの取り組みとして、高齢者、視覚・色覚に障害のある方へのアクセシビリティを高めるための診断ソフトウェアツール群「富士通アクセシビリティ・アシスタンス」をホームページ作成担当者やデザイナーに向けて、2003年7月より、無償ダウンロード(注2)にて提供しております。富士通アクセシビリティ・アシスタンスは「WebInspector」、「ColorSelector」、「ColorDoctor」の3つのツールで構成されており、既に13万本以上ダウンロードされ、多くの人に利用されています。
使いやすさの向上を目指し、簡単、シンプルな操作性を実現し、見てすぐに操作がわかるよう、直感的な画面デザインとしていることが特徴であり、日本のメーカーとして数少ない取り組みと、無償で提供するなど、社会的貢献に対して評価され、選定されました。
「WebInspector」 は、ホームページが高齢者や視覚に障害のある方にとっても読みやすいかどうかを診断するソフトウェアです。高齢者・障害者等配慮設計指針「JIS X 8341-3」や富士通ウェブ・アクセシビリティ指針(注3)をもとに効率よく診断します。HTML だけでなくCSS(注4)の診断機能により、文字サイズ、行間隔、文字や背景の色なども含めて、精度の高い診断を行います。本ソフトウェアの使用により、ホームページ全体のさらなるアクセシビリティ改善と信頼性の確保が可能になります。
「ColorSelector」は、背景色と文字色の組み合わせが白内障や色覚に障害のある方にとっても見やすいかどうかをリアルタイムに診断するソフトウェアです。「ColorSelector」はホームページ作成だけでなく、スライド資料を作成する際にも最適な色の組み合わせを表示します。アクセシビリティの高いホームページやスライド資料の作成をアシストします。
「ColorDoctor」は、色覚に障害のある方にとって、ホームページやディスプレイの表示内容がどう見えるかを確認するために、第一色覚特性(赤の認識がしにくい)、第二色覚特性(緑の認識がしにくい)、第三色覚特性(青の認識がしにくい)に変換して表示します。また、Flash などの動画もリアルタイムに変換できます。これにより健常者の目視による色のアクセシビリティチェックを支援します。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
電話: 03-6430-2188 (直通)
E-mail: assistance@ml.css.fujitsu.com
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