(本件は、当社が代表を務める生鮮食品流通電子タグ活用協議会の発表です)
PRESS RELEASE
2006年2月7日
財団法人食品流通構造改善促進機構
生鮮食品流通電子タグ活用協議会
~東京都中央卸売市場 大田市場などで2月7日から9日まで~
財団法人食品流通構造改善促進機構(以下、食流機構)と生鮮食品流通電子タグ活用協議会(代表:富士通株式会社 以下、協議会)は、2006年2月7日から9日までの3日間、東京都中央卸売市場 大田市場(以下、大田市場)などで、UHF帯ICタグを活用した生鮮食品流通における物流管理業務についての実証実験を実施します。
本実証実験は、農林水産省(以下、農水省)様の補助事業「生鮮食品流通電子タグ導入実証事業」の一環です。
食流機構および協議会は、本実証実験において、効率的な生鮮食品の物流管理に向けたシステム開発を行い、大田市場内での卸売業者の入荷検品から仲卸業者の出荷検品までの作業コスト(時間)を、4分の1程度削減させます。
一括検品の様子(アンテナから電波を出して複数のタグを同時に読み取る) |
農水省様では、卸売市場を中心とした生鮮食品流通に電子タグを導入し、ユビキタスコンピューティング技術の活用による生産・流通情報の管理を通じ、物流の効率化を図るシステムを開発する補助事業「生鮮食品流通電子タグ導入実証事業」に取り組んでいます。
食流機構では、農水省様から補助を受け実施した昨年度の調査で、電子タグの活用により、産地から仲卸業者における卸売市場内の作業効率化が進むことを確認しています。
本実証実験は、食流機構と協議会が実施するもので、効率的な生鮮食品の物流管理に向けたシステム開発を行い、青果物の産地から卸売市場、量販店物流センターを経由する生鮮食品流通における一連の物流管理業務について、長距離での読取性能に優れるUHF帯ICタグを活用した一括検品などにより、大田市場内での卸売業者の入荷検品から仲卸業者の出荷検品までの作業コスト(時間)を、4分の1程度削減させます。
また、品物の入荷、検品、仕分け、出荷といった物流管理業務に関するデータや、物流過程における品物の温湿度変化など品質管理業務に関するデータを収集します。
なお、システム開発は産地、卸売業者、仲卸業者、量販店の協力を得て、富士通株式会社が行っています。
農水省様では、引き続き実証実験などを通じて課題の整理を行い、より導入の可能性の高い効率的な物流システムの開発に取り組む予定であり、食流機構は、農水省様の取り組みを継続的に推進していきます。
本実証実験の主な特長は次の通りです。
長距離での読取性能に優れるUHF帯ICタグを活用し、複数のタグを同時に読み取る一括検品を行い、検品作業を効率的に行えることを検証します。
なお、使用するUHF帯ICタグはユビキタスIDセンターに認定されたものです。
品物の検品に使用する物流端末に、検品情報のほか、流通履歴情報、温湿度情報といった情報を表示させることで、一台の端末で複数の確認作業を効率的に行えることを検証します。
産地2ヶ所、卸売業者1社、仲卸業者3社、量販店2社が参加し、複数の品物(ミニトマト、キャベツ、イチゴ、ニラ)を扱うことで、大量多品目の流通現場の現状に近い環境で、効率的に生鮮食品の物流管理が行えることを検証します。
2006年2月7日(火曜日)から2月9日(木曜日)
産地:愛知県豊橋市、栃木県真岡市
卸売市場:東京都大田区(東京都中央卸売市場 大田市場)
量販店物流センター:東京都大田区、神奈川県川崎市
産地、卸売市場及び量販店物流センターの各地点における、入出荷管理、分荷管理、流通履歴管理、品質管理(温湿度管理)、及び卸売市場内における置場管理等の各機能を検証する。
生産・出荷団体:愛知県経済農業協同組合連合会、はが野農業協同組合
卸売業者:東京青果株式会社
仲卸業者:株式会社船昌、東京グリーン株式会社、株式会社河満
量販店:株式会社マルエツ、株式会社ライフコーポレーション
システム開発者:富士通株式会社
なお、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所様に技術協力いただいています。
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以上
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