SEA-ME-WE4 の光海底ケーブル建設を完了- FUJITSU Japan

当社は、2004年3月にアルカテル・サブマリーン・ネットワーク社（フランス）と共同でSEA-ME-WE4（注1）コンソーシアムより光海底ケーブルを受注し、18ヶ月という短期間で建設を完了いたしました。この光海底ケーブルは、シンガポール、マレーシア、タイ、バングラディッシュ、スリランカ、インド、パキスタン、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、チュニジア、アルジェリア、イタリア、フランスの14カ国を結ぶ、全長20,000kmに及ぶ壮大な光ネットワークを実現します。

本光海底ケーブルは、シンガポールからフランスまでを1.28テラビット（注2）の通信速度で結びます。これにより、ケーブル沿線の各国のIT産業の発展に寄与いたします。また、今後需要の高まりとともに情報量が急増するインターネットやブローバンドサービスを快適に利用することができるようになります。

本日、アラブ首長国連邦（ドバイ）でコンソーシアムのメンバーである国際通信事業会社16社（注3）など関係者が集い、システムの開通式典が行われ、本光海底ケーブルを利用した通信サービスが開始されました。

（SEA-ME-WE4事業の当社の取り組み）

SEA-ME-WE4光海底ケーブルの建設に関し、当社はシンガポールからインドまで（セグメント1）の約8,000kmの建設を行い同区間内の全システムの納入を実施しました。さらに、地中海区間（セグメント4）のすべての海底中継器についても当社が納入しました。

（当社の光海底ケーブル建設、機器の高信頼性）

当社はこれまで、世界で大洋横断などの大型プロジェクトを含めて累計約90,000km(地球2周以上)の光海底通信プロジェクトを手掛けてきており、そのすべてのプロジェクトを納期通りに完工しております。また、8,000mまでの深海に敷設された海底中継器にはこれまで一台の故障もなく、大容量光通信時代のネットワークインフラに高い信頼性をもって貢献しております。

（建設時のトピックス）

2004年12月、ベンガル湾で海洋敷設工事の開始直前に、スマトラ沖の巨大地震、津波が発生しました。沿岸諸国の海岸が甚大な被害を受けたため、直ちに関連海域の海底状況の調査を再度実施し、ケーブルルート上のシステムの保全と信頼度保証を再確認し、大きな遅れもなくケーブル海洋敷設を完了することができました。

注釈

（注1）SEA-ME-WE4：: 光海底ケーブルシステムの公式名称
（Southeast Asia, The Middle East, Western Europeの第4ケーブル）
（注2）1.28テラビット：: 1ファイバーあたり10ギガビット光波長多重(波長数64)で合計
毎秒640ギガビットの光伝送システム。2ファイバーペアで総設
計容量1,280ギガビット(=1.28テラビット)
（注3）国際通信事業会社（16社）

・	シンガポール	：	シングテル(Singapore Telecommunication Limited)
・	マレーシア	：	マレーシア・テレコム(Telekom Malaysia Berhad)
・	タイ	：	タイ通信公社(CAT Telecom Public Company Limited)
・	バングラディッシュ	：	バングラディッシュ電信電話局(Bangladesh Telegraph & Telephone Board)
・	スリランカ	：	スリランカ・テレコム(Sri Lanka Telecom Limited)
・	インド	：	VSNL(Videsh Sanchar Nigam Limited）
		：	バーティ情報通信（Bharti Infotel Limited）
・	パキスタン	：	パキスタン・テレコム(Pakistan Telecommunication Company Limited)
・	UAE	：	エティサラット(Emirates Telecommunication Corporation)
・	サウジアラビア	：	サウジ・テレコム(Saudi Telecom Company)
・	エジプト	：	テレコム・エジプト(Telecom Egypt)
・	チュニジア	：	チュニジア・テレコム(Tunisia Telecom)
・	アルジェリア	：	アルジェリア・テレコム(Algerie Telecom)
・	イタリア	：	テレコム・イタリア(Telecom Italia Sparkle S.p.A.)
・	フランス	：	フランス・テレコム(France Telecom)
・	イギリス	：	MCI

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