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並列計算に対応した電磁波解析ソフトウェア「Poynting/MPI」販売開始〜シミュレーションの大幅なスピードアップと適用分野拡大が可能に〜
通信機器、基板回路設計に際しては、試作前に、それらの高周波特性や、回路を伝搬する電気信号の電磁波的な挙動を考慮する必要があります。当社は、その影響をパソコン上でFDTD法(注4)により解析するソフトウェア「Poynting」を、2002年より提供しております。しかしながら、解析対象によっては、計算時間が非常に長くかかったり、パソコンの搭載限界以上のメモリが要求されたりすることがあるため、設計へのフィードバックに時間がかかる、適用範囲が限定されるという課題がありました。 上記の課題を解決するため、今般、当社は、株式会社富士通研究所(代表取締役社長 村野和雄、本社 神奈川県川崎市)と共同で並列計算に対応した電磁波解析ソフトウェア「Poynting/MPI」を開発し、販売開始します。 これにより、PCクラスタによる並列計算を行うことで、製品開発の上流工程での解析工数を従来の10分の1程度(注5)に短縮し、大幅なスピードアップを実現するとともに、パソコン1台当たりのメモリ使用量を削減することで、これまで電磁波解析ソフトウェアの適用が困難で、実験でしか確認せざるを得なかった現象についてもシミュレーションが可能になります。 具体的には、大規模なアレーアンテナ(注6)の解析、自動車と搭載アンテナの一体解析、プリント回路基板全体のノイズ解析(注7)などのシミュレーションが実現できます。また、フォトニック結晶(注8)の光伝搬特性、近接場光(注9)デバイスの光学特性解析などへの適用も可能です。これにより、設計作業のさらなる高品質化・効率向上に貢献できると考えます。 なお、本製品は、「マイクロウェーブ展2005」(会期:11月9日から11月11日 会場:パシフィコ横浜 展示ホールD)に出展いたします。 【販売価格、および出荷時期】
販売価格には、グラフィカル・ユーザー・インターフェース部は含まれません。また、対応CPUが32個を超える場合については、下記《お客様お問い合わせ先》までお問合せ下さい。 【販売目標】2007年度末までに売上10億円 (当社の決算期は3月末日です。) 【動作環境】ハードウェア:PRIMERGY(プライマジー)などのIAサーバ(PCサーバ) CPU : Intel®Pentium®4 3GHz 以上 メモリ:256MB以上(推奨:1GB以上) OS : Red Hat®Enterprise Linux ES 3.0 以上 MPI : MPICH(注10)1.2.6 以上 【参考】メッシュ数(注11)約1,500万(所要メモリ約1GB)のモデルをPCクラスタ上で計算した例では、1台での計算速度に対し、4台で4.0倍、8台で7.4倍、16台で13.6倍、32台で21.0倍に速度が向上しています。 また、1台のパソコンでは計算不可能なメッシュ数約2億1,300万(所要メモリ約8GB)のプリント回路基板モデルのノイズ解析を、16台構成のPCクラスタを用いて数時間で計算できます。 【商標について】記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。 以上 注釈
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