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[ PRESS RELEASE ]
2005年9月20日
株式会社タムラ製作所
富士通株式会社

タムラ製作所が生販一体の製品別連結原価管理システムを世界的に導入

〜富士通のglovia.comをベースにシステムを構築〜

株式会社タムラ製作所(代表取締役社長:田村直樹、本社:東京都練馬区、以下、タムラ製作所)は、生産、販売を一体とし、各製品別原価を踏まえた連結ベ−スの基幹業務システムを2004年1月より日本で稼働開始し、2005年7月までに中国やマレ−シア・シンガポ−ルなど海外主要生産・販売拠点を含む計11拠点において稼働させました。

これまでは、タムラ製作所においては、各国が独立したシステムを採用しておりましたが、本システムの導入により、製品毎の原価や利益、前日までの受注や売上実績等が連結ベ−スで一元的に把握可能となり、スピ−ディな連結経営管理を実現致します。また、部品の標準化や手配方式の改善により、調達コスト年5%(年間約20億円)の削減が期待されます。

本システム(以下、MAPS:Management,Accounting,Production,Sales system for Tamura Gの略)の導入の背景には、顧客ニ−ズの多様化や経営のグローバル化による価格競争激化など、経営環境の変化への迅速な対応が必要となったことが挙げられます。これらに対応すべく従来とは異なる「非連続な発想」で、バランス・スコアカード経営手法を導入し業務プロセス革新を図ると共に、グローバルな連結経営をスピーディに行うためのツ−ルとして、MAPSをトップダウン遂行により世界的に導入致しました。

タムラ製作所は、今後も一層、真のオンリ−ワン・カンパニ−の実現に向け邁進してまいります。

なお、MAPSの構築は、タムラ製作所と富士通株式会社(代表取締役社長:黒川博昭、本社:東京都港区、以下、富士通)および株式会社富士通システムソリューションズ(代表取締役社長:秦聖五、本社:東京都文京区)が富士通製のERPパッケ−ジ「glovia.com*1(グロービアドットコム)」をベ−スに、共同で開発しました。

【システム導入の背景】

タムラ製作所は各種トランス・電源関連などの電子部品大手として、中国、ASEAN地域、ヨーロッパなどに工場や販社のグループ企業をもち、取引の50%以上を海外で行うグローバル企業です。

電子部品事業はカスタムで多品種という特徴をもち、かつ材料の仕入れや製造・組立、販売はそれぞれを最適な国で行っていることから、特に製造システムの統合化は難しいと考えられておりました。

しかし、顧客ニーズの多様化や、経営のグローバル化による価格競争激化など、経営環境の変化への迅速な対応が必要となったため、その対策としてタムラ製作所は、本社集中型のシステムを開発し海外を含む11拠点に導入しました。

図

【システム導入の狙い及び期待効果】

  1. 部品の標準化や手配方式の改善により、調達コスト年5%(年間約20億円)削減が期待されます。
  2. 部品の手配方式改善により在庫が削減され、結果、収益・キャッシュフロ−の増大が期待されます。
  3. グロ−バルデ−タ連携による生産に関わるリ−ドタイムの短縮など、業務の効率化が期待されます。
  4. 目標原価導入によるコスト意識の向上や管理会計システム導入による根拠ある戦略立案と計画精度向上など業務品質の向上が期待されます。

【導入したシステムの主な特長】

MAPSは本社集中システムとなるシステム構成で、本社に「グル−プモニタリング機能」、「グル−プ統一マスタ−管理機能」、「グル−プ明細デ−タウェアハウス」をおき、日本や中国、マレ−シア、シンガポ−ルの工場、販社の各拠点システムと、XMLによるシステム間デ−タ交換機能を通じてデ−タ交換を行っております。

また、工場、販社などの各拠点システムからの「受注」、「売上」、「コスト」、「調達」、「製造」に関する情報は、全て日本の本社にあるデ−タベ−スに集中登録されます。

<グル−プモニタリング機能>
的確かつスピ−ディな経営管理を行うために経営層が必要とする情報を提供する機能。
  • 製品毎の原価や利益が、各グル−プ企業の損益としてだけでなく、連結ベ−スで把握できるため、工場や販社のどこでコストがかかっているかを把握し、取り扱うべき製品の集中と選択が可能となります。
  • 前日までの受注、売上実績、在庫情報等が翌日には検索可能となり経営管理がし易くなります。
<グル−プ統一マスタ−管理機能>
品目、顧客、仕入先等の基礎マスター情報を各拠点システム間で一元管理・共有化する 機能。
  • 基礎マスターなどのグループ内で統一管理すべき情報について、全てのクライアントは、本社内グローバル統一マスター管理システムへ登録を行います。その結果を各拠点基幹システムへ連携させることにより、グループ内における統一マスター管理を実現させます。
<グル−プ明細デ−タウェアハウス>
各拠点内基幹システムで発生、保持している取引デ−タ、残データについて明細単位で集積や保持を行う機能。
  • グループモニタリング機能で情報提供された基データを明細単位で保持しかつ検索可能とすることにより、よりスピ−ディかつピンポイントに問題の特定分析が可能になります。
MAPSシステム機能配置図
MAPSシステム機能配置図

【商標について】

  • GLOVIAは、日本およびその他の国における富士通株式会社の登録商標または商標です。
  • その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

*1「glovia.com」について:
GLOVIA®製品シリーズのひとつで、工場単体から世界に散在する複数拠点の情報統合までを実現する製造業に特化したグローバルなERPパッケージソフトウェア。全世界で約1200サイトの導入実績があり、お客様の多くが生産管理を中心に導入中。富士通グループも自社システムとして活用し、そのノウハウを製品に反映しています。
組立製造業に特化したERPパッケージであること、原価をはじめとする現場の情報が経営層にスピーディに提供でき、経営判断に役立つことがタムラ製作所の導入ポイントとなりました。
http://glovia.fujitsu.com/jp/products/glovia_com/

関連リンク

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