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[ PRESS RELEASE ](ソフト・サービス)
2005-0091
2005年6月21日
富士通株式会社

3次元CADソフトウェア「SolidMX」のWeb対応が実現

〜世界初!「シンクライアント型」運用を実現し、オフィスPCでも動作可能に〜

当社はこのほど、3次元CADソフトウェア「SolidMX(ソリッドエムエックス)」の関連製品として「SolidMXシンクライアント」を新たに販売し、同製品のWeb対応を実現します。

これまで3次元CADは、2次元CADと比べ、データ量が10倍から100倍以上と膨大なため、Web版では充分なレスポンスが得られないと考えられていましたが、最新データ圧縮技術(注1)を採用することで、オフィスPCクラス(注2)でも実用レベルのレスポンスを確保しました。

これにより世界で初めて3次元CADで、「シンクライアント型(注3)」運用を実現し、インストールや各種設定、バージョンアップなどの運用管理コストを大幅に削減するとともに、利用端末の制約を緩和することで、オフィス内の非設計部門、内外の事業所・関係会社・協力会社、さらにはモバイルPCにより出張先からのアクセスも可能になります。

近年、製造業では製品開発競争が激化し、短納期、高品質、コスト削減を実現するため、企業間協業、さらにはグローバル化に対応した情報共有・連携が必要となっています。また社内においても、設計部門以外の製品企画部門、保守部門などで、業務のスピードアップを図るため、設計実データを参照するとともに、現場の声を迅速に製品設計に反映させたいという要望が高まっています。しかし、従来は、CADを動作させるためには、高性能ワークステーション、パソコンにソフトウェアをインストールした特別な環境を構築する必要があり、利用者は限られておりました。

一方では、広域にわたる利用部門の増減、継続的なバージョンアップなどに随時対応する必要があり、保守管理費・人件費などの長期的な運用コストの削減が課題となっておりました。

こうした状況を踏まえ、当社はこのほど、3次元CADソフトウェア「SolidMX」の関連製品として「SolidMXシンクライアント」を新たに販売し、同製品のWeb対応を実現します。

これにより、これまでの「SolidMX」と同等のレスポンスを確保した上で、インストールや各種設定、バージョンアップなどの運用管理負荷を大幅に削減するとともに、利用端末の制約を緩和することで、オフィス内の非設計部門、内外の事業所・関係会社・協力会社、さらにはモバイルPCにより出張先からのアクセスも可能になり、CADの利用シーンを拡げることになります。

当社は、本製品により、TCOを抑制しながら、お客様の業務スタイル、ビジネス展開に合わせた柔軟な3次元CADシステムの導入を可能とするとともに、設計段階で製品のライフサイクルに関わるさまざまな関係者からの迅速なフィードバックを容易にすることで、開発期間短縮、品質向上を実現し、ひいてはお客様の競争力向上に貢献してまいります。

なお、本製品については、「第16回 設計・製造ソリューション展」(会期:6月22日から6月24日 会場:東京ビッグサイト)に出展を予定しています。

【販売目標】

1年間で、SolidMXシンクライアント適用社数 100社

SolidMX本体ライセンス 5,000ライセンス

【販売価格、および出荷時期】

製品名 販売価格(税別) 出荷時期
SolidMXシンクライアント 50万円(10台まで) 7月28日
150万円(50台まで) 7月28日
400万円(無制限) 7月28日

なお、同時稼働台数分の「SolidMXネットワークライセンス」(1台当たり、133万円)が別途、必要になります。

【本製品の特長】

  1. 利用形態の拡大
    (1)製品開発に携わる全てのエンジニアのCAD利用が可能に

    設計部門だけでなく、企画から製造・保守まで、製品開発に携わる全てのエンジニアのCAD利用が可能になります。設計初期段階より、情報共有をおこない、関連部門より不具合項目などの迅速なフィードバックを受けることで、品質の早期つくりこみ、設計手戻りの削減、次工程へのスムーズな連携が可能となり、工数削減・納期短縮に貢献します。

    (2)海外事業所・関係会社・協力会社へのCADシステムの展開を容易に

    これまで大変コストがかかり、困難であった海外事業所・関係会社・協力会社への同一CADシステムの導入を容易におこなうことが出来ます。また、現場のエンジニアが意識することなく、ソフトウェアのバージョンアップをおこなうことが可能です。

    (3)出張先・自宅からの利用に対応

    パソコン、ブラウザ、ネットワーク環境があれば、どこからでもCADシステムへ接続し、操作が可能です。

  2. TCOの削減

    導入時、インストールや環境設定はサーバのみであり、クライアントへのソフトウェア配布は不要なため、管理コストを大幅に削減できます。また、バージョンアップについても、クライアント側で特に意識する必要はありません。

  3. セキュリティの強化

    製品の設計データは、製造業にとって企業の生命線とも言える大切なものです。本製品では、データをサーバで管理するため、セキュリティも万全です。モバイル環境でもノートパソコンにデータをおかないため、情報漏洩のリスクを低減できます。

【主な仕様】

<サーバ>

OS : Microsoft®Windows ServerTM 2003

ハードウェア : PRIMERGY シリーズ

<クライアント>

OS : Microsoft®Windows®2000、Microsoft®Windows®XP

ブラウザ : Microsoft®Internet Explorer V5.5以上

ハードウェア : CELSIUS およびFMV

HDD容量 : 1ギガバイト以上

グラフィック : OpenGL対応グラフィックボード

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

(注1)最新データ圧縮技術:
富士通株式会社と株式会社富士通インフォソフトテクノロジが共同開発した画面表示データの差分圧縮・高速表示手法(特許出願中)。
(注2)オフィスPCクラス:
3次元CAD用の高性能なパソコンではなく、一般的な事務処理用パソ コン。
(注3)シンクライアント型:
クライアント側には最低限の機能しかもたせず、サーバ側でアプ リケーションソフトやファイルなどの資源を一元管理するシステム。

関連リンク

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