[ PRESS RELEASE ] |
2005-0087
2005年6月15日
富士通株式会社 |
国立公文書館様の「デジタルアーカイブ・システム」を構築
〜いつでも、どこでも、だれもが、自由に、無料で重要な歴史公文書を閲覧〜
「デジタルアーカイブ」は、歴史公文書等の資料を、目録データベースから目録情報を検索し、資料のデジタル画像を閲覧できる「デジタルアーカイブ・システム」と、重要文化財の国絵図等の大判資料などを高精細なカラー画像で閲覧できる「デジタル・ギャラリー」の2つからなります。
【経緯】
国立公文書館様は、各府省庁から移管された公文書や重要文化財を含む貴重資料等を保存し、一般の閲覧者へ情報提供を実施しています。
2004年1月19日の小泉首相の施政方針演説において『政府の活動の記録や歴史の事実を後世に伝えるため、公文書館における適切な保存や利用のための体制整備を図ります』と盛り込まれていることに呼応し、利用者サービスを一層向上させるため、検索機能の充実に加え、すでに提供している資料の所在情報だけでなく、資料本文の画像閲覧を行う環境を整備しました。
【「デジタルアーカイブ・システム」のコンセプト】
- 「いつでも」
- インターネットによる、24時間の情報提供。
- 「どこでも」
- インターネットにより、どこからでも情報にアクセス可能。
- 「だれもが」
- 利用者は中学生以上を対象。中学生以上の一般利用者向け、あるいは研究者向けといった、利用者の立場に立った様々な機能を提供。
- 「自由に」
- インターネットで提供する情報は、利用者の匿名性を前提とし、原則、印刷や画像データのダウンロードも可能。
- 「無料で」
- 国民の財産である公文書等の閲覧は、無料。
【「デジタルアーカイブ・システム」の特徴】
高画質な画像を提供
画像配信用にJPEG2000(注1)を採用。画像品質の劣化が少ない可逆形式でオリジナル画像を保存し、閲覧用としてデータ容量を高圧縮した画像を配信。
-
国際的な記録史料記述形式EADに準拠したXML形式の目録データベースを整備。
複数のデータベースを横断的に検索可能な構成
将来、各省庁および都道府県などの地方公共団体の公文書館との間でデータ交換や相互利用が行われることを想定し、国際規格の情報検索プロトコル「Z39.50(注3)」等を採用。すでにアジア歴史資料センターのデータベースとの横断検索を実現。
【「デジタルアーカイブ・システム」のシステム構成】
【本システムに使用した主な製品やソリューション】
UNIXサーバ「PRIMEPOWER」
ストレージシステム「ETERNUS」
統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」
【関連ホームページ】
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- (注1)JPEG2000:
- 国際標準規格の新しい画像圧縮形式。従来のJPEGより高品質、高圧縮。
- (注2)EAD:
- Encoded Archival Description。「符号化記録史料記述」と訳される。記録史料(アーカイブ)の電子的記述方式。
- (注3)Z39.50:
- インターネット上のデータベースを検索するための共通プロトコル。
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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