[ PRESS RELEASE ] |
2005年5月18日
富士通株式会社
千代田アドバンスト・ソリューションズ株式会社 |
国内石油業界初!新日本石油精製株式会社様において 事業資産管理システムが稼働
富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒川博昭、以下、富士通)と千代田アドバンスト・ソリューションズ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:高山巧、以下、ChAS)は、新日本石油精製株式会社様に製油所向けの事業資産管理システム(Enterprise Asset Managementシステム 以下、EAMシステム)を納入し、2004年10月より稼動したことを発表します。
本システムは、新日本石油精製株式会社様の7製油所向けに導入が進められているもので、2004年10月からの麻里布製油所(山口県)での稼動を皮切りに、順次稼動を開始し、2005年3月時点で全製油所にて本稼動しております。
新日本石油精製株式会社様は、コスト競争力の強化を目的に、製油所の保全業務の効率化および保全情報の一元管理、7製油所間の保全作業平準化を実現するため、EAMシステムを導入されました。
システムについては、富士通が受注し、ChASがコンサルティングを担当しました。
このたび新日本石油精製株式会社様が導入したEAMシステムは、導入実績、拡張機能、WEB構造が高く評価され、MRO社のEAMパッケージ「MAXIMO(マキシモ)」が採用されています。「MAXIMO」は自動車製造業などの分業型製造業、石油などのプロセス産業、大学や病院などのサービス業など、各種業種の設備保全ニーズに対し、設備を資産として過剰なコストを排して管理するものです。
日本の石油業界の中では、新日本石油精製株式会社様がいち早く「MAXIMO」を導入され、設備の資産管理を先駆けて行われます。
【「MAXIMO」の導入による効果】
設備保全技術情報の共有化と集約
7製油所の情報を本社および各製油所からWEBを経由して参照することが可能となり、設備保全技術情報の共有・集約を実現。
設備仕様、保全履歴など、保全情報の定量化・可視化
設備仕様、保全履歴などの保全情報が定量化・可視化されることで、保全業務の効率化、改善につなげることが出来る環境を実現。
保全技術の継承
機器特有のノウハウを共有することで、保全技術の継承を実現。
KPI管理の実践
7製油所のすべてにMAXIMOが導入された後は、設備資産の関連情報の蓄積により、保全業務を支援する統合化されたKPI管理(注)が可能。
【今後について】
富士通は「MAXIMO」を中核に、コスト分析、ナレッジマネジメント、現場保全端末などからなる戦略的設備管理ソリューションを開発してまいります。設備管理業務における更なる効率化を推進し、設備信頼性の維持向上と保全コスト削減の両立を目指します。
ChASは、千代田化工建設株式会社のグループ会社として、2002年より設立され、プラントの運転・保全業務を支援するためのIT化を推進し、様々なエンジニアリング・ソリューションも提供しています。日本での大規模EAMシステム導入の先駈けとして、すでに電力会社の火力発電所でも稼動しており、今回のプロジェクトのほかにも、複数のEAM導入プロジェクトを実施し、電力、石油、石油化学、化学、医薬品などの装置産業を中心に導入を推進しています。
以上
用語解説
- (注)KPI:
- key performance indicator。企業目標やビジネス戦略を実現するために設定した具体的な業務プロセスをモニタリングする指標の1つで、どの程度実行されているかを定量的に計測するもの。
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