富士通、日立、NECの3社のシステム検証センターで
ビジネスグリッド接続デモ・検証環境を公開

富士通株式会社、株式会社 日立製作所、および日本電気株式会社の3社は、各社のシステム検証センターを相互にネットワーク接続し、ビジネスグリッドミドルウェアを用いた常設デモや接続検証を実施する環境を設置し、6月20日から公開します。

3社は2003年7月から、経済産業省のビジネスグリッドコンピューティングプロジェクトにおいて、ビジネスグリッドコンピューティングを具体化するソフトウェアである「ビジネスグリッドミドルウェア」の開発を推進しています。今回の接続デモ及び検証環境では、システムへの高負荷発生や障害発生時に、広域にまたがるヘテロなプラットフォームでの業務の負荷分散やディザスタリカバリ（災対復旧）といったデモを実施し、ビジネスグリッドミドルウェアを用いた接続デモ及び検証環境の公開により、ビジネスグリッド技術の効果やメリットを具体的に示すことで、ITシステムのさらなる可用性向上に寄与することを目指しています。

なお、5月11日〜12日に東京国際フォーラムで開催されるGrid World 2005の会場においても3社のブースと外部サイトを接続した環境でビジネスグリッドミドルウェアを適用した広域負荷分散技術に関する同様のデモを実施します。

ネットワークに接続された多数のIT資源（サーバ、ストレージなど）を組織の境界を越えて稼動させ、ヘテロジニアスな（＝異機種混在）環境下においても自在な活用を可能にするグリッドコンピューティングをビジネス分野に適用するための「ビジネスグリッドコンピューティング」技術を実用化すべく、経済産業省により2003年7月から開始されたプロジェクトです。