今般、両社は、この関係を発展させ、創薬に関する共同事業を開始いたしました。
本事業は、ゾイジーンの高度な蛋白発現・結晶解析・化合物合成などの化学技術と富士通の最新のITを駆使した独自の「de novo SBDD」創薬手法を中核として、新規性および活性の高い化合物の短期間の創出を目指すものです。
直近では、全世界で1,500万人以上の患者がいると推定され、年々着実に患者数が増え続け、いまだに病状の進行を阻止する有効な治療薬が見つからない「アルツハイマー病」をターゲットとし、その原因酵素と考えられる「BACE-1(beta-secretase)」の阻害化合物の創出を目指します。両社は、同化合物については、現在医薬企業が主として実施しているHTSによる探索、ならびに基質誘導体からの従来の設計技術では実現が難しいと考え、今回の共同事業の対象に選定したものです。
また、医薬企業から提示された標的蛋白質に対する化合物設計、ヒット化合物の最適化についても、両社の連携による受託研究として実施してまいります。