本事業は、ゾイジーンの高度な蛋白発現(注1)・結晶解析(注2)・化合物合成などの化学技術と富士通の最新のITを駆使した独自の「de novo SBDD (注3)」創薬手法を中核技術として、新規性および活性の高い化合物の短期間の創出を目指すものです。直近のターゲットとしては、全世界で1,500万人以上の患者がいると推定され、病状の進行を阻止する有効な治療薬が見つからない「アルツハイマー病」の原因酵素と考えられる「BACE-1(beta-secretase)」(注4)の阻害化合物の創出を目指してまいります。
de novoはラテン語で"新規"の意味。SBDD(Structure Based Drug Design)は、疾患を引き起こすと考えられる生体高分子(蛋白質)を標的とし、その3次元立体構造情報に基づき、標的の働きを阻害する低分子化合物(薬剤)をコンピュータ上のシミュレーション等を駆使して論理的に設計する創薬手法。