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Japan
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2005年3月24日
アイシン精機株式会社
富士通株式会社

愛・地球博へ次世代インテリジェント車椅子ロボット
「TAO Aicle (タオアイクル)」を出展

〜NEDOによる次世代ロボットプロジェクトの実証実験〜

アイシン精機株式会社(以下、アイシン精機)と富士通株式会社(以下、富士通)は、次世代インテリジェント車椅子ロボット「TAO Aicle」を開発し、3月25日より9月25日まで名古屋東部丘陵(愛知県長久手町、豊田市、瀬戸市)で開催される「2005年日本国際博覧会(愛・地球博)」へ出展します。

「TAO Aicle」は、障害物を回避しながら自動で目的地まで移動する電動車椅子ロボットです。自律走行や障害物回避等を行い、走行状態のモニタリングと使用者への安全情報等の提供も行います。本出展は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)による次世代ロボットプロジェクトの実証実験の一つです。

なお、「TAO Aicle」には、愛・地球博の開催中に長久手会場の「遊びと参加ゾーン」わんパク宝島内、ROBOT STATION(ロボットステーション)にて、試乗いただけます。


「TAO Aicle (タオアイクル)」

【「TAO Aicle」の特長】

  • 市販のアイシン精機製の簡易型電動車椅子「TAO LightII(タオライトツー)」をベースに、サイズを変えることなく多数の最新技術を盛り込んでいます。
  • 制御コンピュータ、各種センサー等を高性能、高精度化することにより、自律走行や障害物の回避等を実現しています。
  • サーバ、無線LAN、GPS基準局、ICタグ等の外部に設置したITインフラを活用することで、高精度な位置検出と信頼性の向上、走行状態のモニタリング、使用者への安全情報等の提供を実現しています。

【「TAO Aicle」の出展概要】

壁面に街並みを描いた試乗コースを屋外に設け、実際にインテリジェント車椅子ロボットによる自律走行を体験いただきます。

利用者が車椅子に座り、富士通の携帯情報端末(PDA)「Pocket LOOX(ポケットルークス)」に表示された目的地を選択すると、車椅子は歩道を認識し車道にはみ出さないように、自律的に安全に目的地まで移動します。目的地に到着すると停止し、再びスタート地点に戻ります。コース上にある信号を認識し、赤信号で停止し、青信号になると自動的に横断歩道を渡ります。障害物を検知した場合には、自動的に停止あるいは回避行動を取ります。利用者は、自律走行中に車椅子の通過する場所や状況に応じて、「目的地に着きました」「信号が青なので横断します」「障害物を発見したので避けます」等の音声ガイドにより、安心して試乗できます。

期 間:愛・地球博の開催期間中、3月25日より9月25日まで
時 間:午前10時30分より午後8時30分までの間、合計で約7時間を予定
場 所:愛・地球博 長久手会場「遊びと参加ゾーン」わんパク宝島、ROBOT STATION内、次世代インテリジェント車椅子ロボット体験コース
注 意:雨などの天候により試乗を中止します。
その他:
  • 走行距離 約50メートル
  • 体験時間 約4分
  • 体験者人数 最大で一日当たり約200人の体験を予定。
  • 試乗コース 3種類の目的地および2箇所の横断歩道と2機の信号機、障害物として大型ポリバケツを設置

【「TAO Aicle」について】

市販のアイシン精機製の簡易型電動車椅子「TAO LightII」をベースに、高性能、高精度化した制御用コンピュータやPDA、センサー等を搭載することにより自律走行や障害物回避等の機能が付加されたシステムです。外部に設置したサーバ、無線LAN、GPS基準局、ICタグ等を活用することで、位置検出の精度や信頼性を向上しており、走行状態のモニタリングや使用者への安全情報等の提供なども行います。

本システムは、車椅子に搭載されたPDAのタッチパネルより目的地が選択されると、GPSやICタグにより得た位置情報をもとに、目的地まで車椅子を自動的に走行させます。サーバのデータベースを活用することで、使用者へ状況に応じた安全情報等の提供を行い、安心感を与えます。複数の車椅子の走行状態をモニターすることで、より安全な走行を実現しています。前方に障害物がある場合には、障害物を回避または車椅子が停止します。

デモ走行速度:時速約2キロメートル
乗車許容体重:100キログラム
電動車椅子:アイシン精機 簡易型電動車椅子「TAO LightII」
サーバ:富士通 IAサーバ「PRIMERGY(プライマジー)」
統合測位装置:ICタグリーダ、方位センサー、GPS、無線LANを内蔵
操作用PDA:富士通 携帯情報端末「Pocket LOOX」
その他:7台の「TAO Aicle」を出展

【アイシン精機、富士通の取り組み】

  • アイシン精機株式会社

    自律走行と障害物の回避を行う制御アプリケーションを独立行政法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)と共同開発しました。

    市販の電動車椅子において業界最軽量モデルである簡易型電動車椅子

    「TAO LightII」をベースに、体験試乗用にフレームの強度を高めたり、乗り心地の向上を図っています。また、サイズを変えることなく産総研とのロボット技術や富士通の測位技術・情報提供技術を搭載しました。

  • 富士通株式会社

    GPS、ICタグリーダ、方位センサー等を搭載したサンサー群からの信号を処理する統合測位装置、およびその情報を無線LANを通してサーバへ通知するシステムを開発しました。信号状態などの安全情報と、車椅子の状態や走行経路を管理する動態監視サーバと連携し、安全な運行を実現する走行支援システムを開発しました。

【次世代ロボットプロジェクトについて】

NEDOは、実用化ロボット推進のために「次世代ロボットプロジェクト」を推進しています。当プロジェクトは、「実用化ロボットプロジェクト」と「プロトタイプロボットプロジェクト」からなります。

「実用化ロボットプロジェクト」は、愛・地球博の全期間中に、2010年に大きな市場が期待されるロボットの実証実験を行います。

「プロトタイプロボットプロジェクト」は、異業種間・産学官連携で、2020年の実用化を目指したロボット関連技術の開発を行います。6月9日より6月19日までのロボット週間において、65種類のプロトタイプロボットが、愛・地球博の会場でデモ運用されます。

【今後の取り組み】

今後、介護者負担軽減などの点から、ロボット化された電動車椅子の必要性がますます大きくなると考えられます。本システムにより得たノウハウは、将来の実用化に向けて、活用、発展させてまいります。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

関連リンク

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