[ PRESS RELEASE ](ソフト・サービス) |
2005-0027
2005年2月28日
富士通株式会社 |
3次元CADソフトウェア「SolidMX」を機能強化
〜日本型の「すりあわせ設計」に対応し、短期間・高品質・低コストの「ものづくり」に貢献〜
近年、製品開発に際しては、高品質・低コストの製品を短期に市場投入する必要があることから、3次元CADの活用が進んでいます。一方で、これまでの3次元CADにおいては、元々、欧米の設計文化を背景に生まれたこともあり、各作業工程の役割が明確に分けられ、一旦、工程が進むと後戻りできないという不都合が生じがちでした。そのため、完成形をイメージして納得いくまで作業工程を前後しながら精度を上げていく、日本型の設計プロセスには不向きな面がありました。
こうした課題を解決すべく、「すりあわせ設計機能」を搭載した3次元CADソフトウェア「SolidMX V1.3」の提供を開始します。今回のバージョンアップにより、設計途中で作業工程の枠を超えて構想を自由に練り直すことが可能になり、短期間・高品質・低コストの「ものづくり」に貢献してまいります。
SolidMXは、前身の「ICAD/MX(アイキャドエムエックス)」の発売以来、これまでに18,000ライセンス以上出荷されており、お客様の声をフィードバックすることで着実に進化を重ねて来ました。今回は、かねてよりお客様の要望の高かった「すりあわせ設計」を中心に機能強化を図ったものです。
【販売価格、および出荷時期】
製品名 |
販売価格(税別) |
出荷時期 |
SolidMX V1.3 |
119万円 |
3月1日 |
【販売目標】
【本製品の特長】
日本の優れた設計文化「すりあわせ設計」をシステム上で実現
- 「情報ツリー」への作業集約による、すりあわせアクション支援
アセンブリツリーやフィーチャーツリー、ファイルツリー、属性表示、モデル名や属性での検索など、ファイルへのアクセスを「情報ツリー」と呼ばれるウィンドウに集約し、情報に基づくすりあわせのアクションを可能にしました。また、使用頻度の高いコマンドの多くをツリー上のコンテキストメニューに追加し、操作性を改善しました。
- 外装と内装のすりあわせを意識したシンクロナイズドデザイン
設計変更における外装(デザイン)部品の置換処理の手順を簡略化しま
した。外装面に付加された部品を新しい外装面上に置くだけで、複雑な操作をすることなく適切に異なる外装に密着させることができます。
「構想設計支援機能」の使いやすさを追求
- 断面の方位を定める「スパイン曲線」を用いた曲面作成機能を加えたことで、強度などの設計要件を満たした自由曲面を容易に設計できます。
- ワイヤ(線)、シート(面)、ソリッド(立体)のデータを1ファイルに格納できる構造としたことで、部品単位の処理・管理が容易になりました。
設計ルールベース機能の充実
設計上の決まった手順やノウハウをアセンブリ時に複数部品間で自動化できる「ユニットパラメトリック」手法を採用したことで、一つの部品の仕様変更を他の部品の仕様に自動的に反映することが可能になりました。これにより、設計者は、よりマクロな本来の設計業務に専念することが可能です。
操作性エンジン群の大幅なユーザーインターフェース改善
アセンブリ環境での新規モデル作成、モデリング方法、モデル指定方法の改善、
スケッチコマンド(注1)やマウスカスタマイズの拡張、プレビューやプレハイライト(注2)の改善など、約50項目の操作性改善を行います。
【主な仕様】
OS | : | Microsoft®Windows®2000、Microsoft®Windows®XP |
ハードウェア | : | FMV、CELSIUSシリーズなどのAT互換機 |
CPU | : | Intel®Pentium®以上を搭載したコンピュータ |
メインメモリ | : | 最低 : 256MB以上 推奨 : 512MB以上 |
ハードディスク | : | 395MB以上(フルオプションインストール時は1,306MB) |
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- (注1)スケッチコマンド:
- 断面形状を描画するためのコマンド
- (注2)プレハイライト:
- 次操作の選択候補となる形状を事前に強調表示すること
関連リンク
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