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[ PRESS RELEASE ](電子デバイス)
2005-0008
2005年1月26日
富士通株式会社

富士通、ボッシュ社からFlexRayのライセンスを取得

〜自動車の電子制御化をさらに進化させる次世代自動車制御用MCUに対応〜

当社は、ロバート・ボッシュGmbH(本社:ドイツ シュトゥツトガルト、取締役会会長:フランツ・フェーレンバッハ、以下「ボッシュ」)より、FlexRay(フレックスレイ)(注1)IPモジュール(以下、FlexRay IP)を使用するライセンスを取得しました。

本ライセンスの取得により、当社が生産する自動車制御用MCU(注2)に設計品質の高いFlexRay IPを組み込むことが可能になり、お客様へ短期間に高品質な次世代MCUを提供することが可能になります。

当社は、現在、自動車のさまざまな制御用途向けにCAN(注3)およびLIN(注4)を組み込んだMCUを提供しており、快適なボディ制御、温度調節制御、ダッシュボード制御、ナビゲーション、各種センサー制御、モーター制御、シャシー制御などに用いられています。

また、今後、自動車内におけるコントロールシステムでは、データ量が増加し複雑化が進み、高速かつ信頼性の高い方式が求められると考えています。

このような状況の中、当社は、自動車のさまざまな制御用途向けに、高速なデータ転送と信頼性の高い製品を実現するFlexRay IPの使用ライセンスを、ボッシュから取得しました。

FlexRayは、最大毎秒10メガビットの高速なデータ転送レートをもった、次世代の自動車市場のニーズに合致したIPコアです。また、通信バスの中にあらかじめ必要なタイムスロットを定義したバス・システムを採用することで、より高い信頼性を実現しています。このようなFlexRay IPを組み込んだワンチップMCUにより、自動車の電子制御化はさらに進展することになります。

当社は、FlexRay IPを用いたFPGA(注5)プロトタイプ・ボード(注6)の提供を予定しており、お客様がFlexRayを容易に導入することができるようサポートしていきます。また、2005年中にはASSP(注7)スタンダードIPとして提供する予定であり、お客様は他のCPUコアと一緒にFlexRay IPをシステム構成の一部として利用することが可能になります。

さらに2006年のはじめには、当社32ビットのFRコア(注8)にFlexRay IPを搭載したMCUのサンプル出荷を予定しています。

今回のライセンス取得により、当社は、今後、CANとLINなどを含め、高速なデータ転送を含む広範囲のコミュニケーション・インターフェースを特色とするMCUを、自動車の様々な制御用途向けに信頼性の高い製品として提供していきます。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

(注1)FlexRay:
次世代の車内LAN通信プロトコルの一種。高信頼性でより高度な制御に対応するもので(最大通信速度毎秒10メガビット)、X-by-Wire向け次世代の高度な自動車制御用プロトコルとしての標準化がFlexRayコンソーシアムにおいて進められている。ボッシュはFlexRayコンソーシアムの中心的メンバー。
(注2)MCU:
Micro Controller Unit。超小型の演算処理装置。一般的には、CPUと同じ意味で使われる。ワンチップマイコンとも言われる。
(注3)CAN:
Controller Area Network。車内LANの通信プロトコルの一種。車内LAN通信プロトコルとして一番普及しているもの(最大通信速度毎秒1メガビット)。
(注4)LIN:
Local Interconnect Network。車内LANの通信プロトコルの一種。低コスト用の車載ネットワークとして利用されている(最大通信速度毎秒20キロビット)。
(注5)FPGA:
Field Programmable Gate Array。プログラミングをすることができるLSI。
(注6)FPGA プロトタイプ・ボード:
FlexRay導入時の初期ステップとして使用することがきるボード。
(注7)ASSP:
Application Specific Standard Products。特定用途向け標準IC。
(注8)FRコア:
富士通の組み込み機器用途向け32ビットCPU。

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。

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