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[ PRESS RELEASE ](ソフト・サービス)
2004-0154
2004年8月25日
富士通株式会社

「次世代金融営業店ソリューション」を提供開始

〜リテール戦略強化に向け、営業力・コスト競争力向上を支援〜

当社はこのほど、本年2月に発表した「次世代金融ソリューション体系」の一環として、金融機関のリテール戦略を営業店の観点からトータルに支援する『次世代金融営業店ソリューション』を新たに提供開始いたします。

これにより、現在、金融業界において関心が高まっているリテール取引を強化する上で重要な戦略拠点となる営業店について、(1)セールス活動の高度化、(2)事務のローコスト化、(3)セキュリティ強化、(4)システム投資の効率化、を推進するために、ソリューションとアプリケーション基盤を提供してまいります。

近年、金融機関においては、業界を取り巻く環境の変化により、安定かつ収益性が高い個人・中小法人取引への関心が高まっており、リテールビジネスを推進する上で、お客様との接点となる営業店の役割は重要となっています。

また、窓口においては、投資信託・年金保険・外貨預金などの取扱商品およびサービスの多様化が進み、個々のお客様に最適化した金融コンサルティングなど、お客様対応の高度化も求められるようになっています。一方、営業店での事務手続きの効率化は、お客様満足度向上とコスト削減の観点から引き続き重要な課題です。

このような環境の下、競争優位を実現するためには、お客様が金融機関を身近に感じ、信頼し、軽快に接することができる、高度かつ戦略的な営業店ビジネスの展開が求められています。

当社は、上記の課題にお応えするため、多数の金融機関向け営業店システムの開発で蓄積したノウハウと最新技術を活用した「次世代金融営業店ソリューション」を提供いたします。本ソリューションの特長は、以下の通りです。

  1. Web技術に裏付けられたワンストップサービス(注1)の実現
  2. 事務ソリューションの提供によるシステム開発期間最大50%削減と経済性の追 求
  3. 手のひら静脈認証など、これからの金融機関の営業店に求められるセキュリテ ィの装備
  4. あるべき姿を明確化し、システム投資の効率化を追求する豊富なコンサルティ ング・メニューの確立

当社は、本ソリューションにより、「身近・信頼・軽快」をキーワードとした営業店構築を実現することで、営業力とコストの両面から、お客様のリテールビジネス強化を支援するとともに、競争優位確保に貢献してまいります。

【本ソリューションの概要】

本ソリューションは、以下の4つから構成されます。

  1. セールスソリューション

    お客様に適した金融商品の組み合わせを選択してワンストップでサービスするために、CRMなどの社内システムのみならず、投信販売会社や保険会社などの提携先他業態システムとも連携した情報アグリゲーション(注2)を実現します。複数の窓口やWebサイトを利用して得られる金融商品情報などの必要データを集約することで、お客様に高度なサービスを提供することが可能となります。

  2. 事務ソリューション

    先行ユーザーで実績のある、最適化された業務処理コンポーネントを活用し、基本事務処理、イメージワークフロー(注3)、オペレーションガイドなどについて、すぐに使える機能を充実させました。必要な機能の選択によりカスタマイズを極小化し、豊富な開発支援ツールを利用した効率的な開発を図ることで、従来と比較してシステム開発期間の最大50%削減と経済性の追求が可能となります。

  3. セキュリティソリューション

    システムのオープン化に伴うウィルスや不正アクセスの脅威、盗難通帳による預金の不正払い出し犯罪などの増加により、金融機関にはより高度なセキュリティが求められています。ネットワーク系のセキュリティ機能に加え、手のひら静脈認証による本人確認、個人情報保護を目的とした暗号化、「e-文書法」(注4)に対応したセキュアファイリングなど、セキュリティ機能を営業店の業務に最適な方法で提供します。

  4. コンサルティング

    営業店・ATM・集中センターなどを含む次世代チャネル全体のあるべき姿を明確にし、EA手法(注5)により業務およびシステムの全体最適を追求するコンサルティングを提供します。また、業務の見直しによるビジネスプロセスアウトソーシング(注6)、富士通がこれまで培ってきた各業種でのノウハウを活用したマーケティングなど、様々なビジネスニーズにお応えするコンサルティングを提供します。

【本ソリューションを支えるアプリケーション基盤】

従来から提供している「FBC/ITFパッケージ」(注7)を機能拡張し、最新セキュリティ技術、HUBアーキテクチャー(注8)を採用するとともに、J2EE(注9)やXMLなど標準技術への対応を行いました。

Linuxを含む様々なOSで動作しますので、他ベンダーのオープンプラットフォームの上でもシステム構築が可能であるとともに、高いスケーラビリティにより、経営計画に沿ったシステム投資の最適化を図ります。

【販売目標】

今後3年間で受注600億円

【販売価格、および提供時期】

商品名 販売価格(税別) 出荷時期
セールスソリューション 個別見積 2005年 4月
事務ソリューション 個別見積 2004年 9月
セキュリティソリューション 個別見積 2004年12月
コンサルティング 個別見積 2004年12月

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

(注1)ワンストップサービス:
複数の窓口やWebサイトを利用しなければならない手続や作業を一括し、一度の手続で済ませることができるサービス。
(注2)情報アグリゲーション:
複数の窓口やWebサイトで得られる金融商品情報などを一括して収集し、ひとつの画面にまとめて表示する技術。
(注3)イメージワークフロー:
高度なイメージデータの文字認識技術とワークフロー技術により、営業店から集中センターへの事務集中化を行い、事務処理のローコスト化を実現する技術。
(注4)e-文書法:
2005年施行を目処に検討が進んでいる財務・税務関係書類の電子的な保存を認める法律。
(注5)EA(Enterprise Architecture):
業務・システムの体系的な整理(最適化)を行う手法。
(注6)ビジネスプロセスアウトソーシング:
業務と情報システムの運用を外部の企業に委託すること。
(注7)FBC(Financial Business Components):
Java及びインターネットアーキテクチャーを採用した金融機関営業店向け基盤パッケージ。
ITF(Image Transaction Flow) :金融機関の営業店及び集中センターにおいて電子伝票データをイメージ化し、ワークフローで処理する基盤パッケージ。
(注8)HUBアーキテクチャー:
決済ネットワークの拡がりに即応するため、国際標準(XML,SOAP,J2EE)への対応に加え、セキュリティ、認証、課金などの機能の追加・拡充を容易とするシステム構造。
(注9)J2EE(Java2 Enterprise Edition):
Sun Microsystemsが提唱するサーバサイドJavaの技術仕様。XMLやWebサービスなどの技術も取り入れられている。

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。

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