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システム分析・可視化技術の開発に成功
今回開発した技術は、Webウェブサービスなどアプリケーションを支えるサーバ群を、安定かつ効率的に動作させる運用管理に適用するためのものです。また、本技術はデータセンターの運用管理にも応用可能です。 なお、本技術は、7月7日から9日の3日間、東京国際フォーラムで開催される「富士通ソリューションフォーラム2004」に展示し、デモンストレーションを行っています。 【開発の背景】ITシステムの複雑化・大規模化が進み、その挙動の詳細は運用管理者にとっても分かり辛いものとなってきています。このため、時として「負荷は高くないのに処理が進まない」「障害が起きたが原因がはっきりしない」といった事態が発生しています。 ITシステムは社会基盤として浸透しており、24時間休み無く機能し続けることが要求されています。また、複雑化・大規模化もさらに進んでいく状況にあります。この中で、複雑・大規模なシステムの挙動を把握し、運用管理を効率化することは急務といえます。 【これまでの課題】従来、システムの挙動については、例えばプロセッサの利用率でグラフ表示し、これを把握しようという試みがありました。しかし、プロセッサの利用率という粗い指標では、多数の業務処理が同時に流れている複雑なシステムの分析には充分ではありませんでした。 また、システム上で動いているプログラムに手を加え、動作状況を運用管理者に知らせるという方法もあり得ますが、大きなコストがかかり、また既に稼動中のシステムに対しては有効な方法とはいえませんでした。 【開発した技術】今回開発したのは、ITシステムのネットワーク上を流れる通信メッセージから対象となるシステムの処理の流れをモデル化し、さらに、実際の通信メッセージとそのモデルとを比較することで、問題の有無・箇所・程度の特定を容易にする技術です。開発した技術の特長は、以下のとおりです。
【今後】今回開発した技術を発展させることにより、ITシステムに障害が起きた場合に原因や場所の特定が容易になり、システムの運用管理のTCO削減に貢献できると期待できます。また、障害には至らないものの資源の不足などにより軽微な症状が出ている場合にも早期に発見し対処することが可能になると期待できます。 今後は、本技術の精度の向上、および、適用範囲の拡大を目指した研究開発を進めていきます。また、ネットワーク製品への適用など、早期の事業化を目指した検討を進めていきます。 なお、富士通研究所のIDCラボ(注2)で、お客様に向けたデモンストレーションも行ってまいります。 以上 注釈関連リンク
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